GSユアサグループの株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー(社長:加藤 泰一郎、本社:京都府福知山市。以下、GYT)製のリチウムイオン電池が、2017年12月23日に三菱重工業株式会社(社長:宮永 俊一、本社:東京都港区)殿と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:奥村 直樹、本社:東京都調布市。以下、JAXA)殿により種子島宇宙センターから打ち上げられた「H-ⅡAロケット37号機[高度化仕様]」と、同ロケットに搭載された「気候変動観測衛星[しきさい]」(GCOM-C)および「超低高度衛星技術試験機[つばめ]」(SLATS)※1に採用されています。

GYT製のリチウムイオン電池は宇宙の厳しい環境下でも高い性能を発揮し、その技術力と信頼性の高さが評価されて、多くのロケットや人工衛星への採用実績があります。

ロケット用リチウムイオン電池は2006年のH-ⅡAロケット8号機以降、全てのH-ⅡA・H-ⅡBロケットに採用されており、ロケットの制御系機器などに電力を供給します。また、人工衛星用としては、GYT製のリチウムイオン電池が2003年に初めて宇宙実証で打ち上げられて以降、国内外の多くの宇宙機に搭載されてきました。これらのリチウムイオン電池は、人工衛星や試験機が地球の陰に入った時に電力を供給する働き※2をしており、今回打ち上げられた「気候変動観測衛星[しきさい]」、「超低高度衛星技術試験機[つばめ]」においても同様の働きをします。

GYTは特殊用途の電池や電源を開発・製造販売しており、海・陸・空(水深6,500mの深海から、上空36,000kmの宇宙空間まで)の特殊環境フィールドで、高性能かつ高品質な電池をお届けしています。

今後も高性能リチウムイオン電池の開発・製造を通じて、宇宙開発事業へ貢献してまいります。

※1 JAXA殿ウェブサイトを参照ください。
「気候変動観測衛星 GCOM-C」 http://www.jaxa.jp/projects/sat/gcom_c/index_j.html
「超低高度衛星技術試験機 SLATS」 http://www.jaxa.jp/projects/sat/slats/index_j.html

※2 人工衛星は、太陽電池から供給される電力で稼働しますが、軌道上で衛星が地球の陰に入って太陽の光があたらない期間があります。この期間中、リチウムイオン電池が衛星の稼働に必要な電力を供給します。

■1.H-ⅡAロケット37号機

(提供:三菱重工殿/JAXA殿)

■2.H-ⅡAロケット用リチウムイオン電池

■3.気候変動観測衛星[しきさい](GCOM-C)

(提供:JAXA殿)

■4.超低高度衛星技術試験機[つばめ](SLATS)

(提供:JAXA殿)

■5.宇宙用リチウムイオン電池

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