事業活動を通じた地域社会への貢献を推進しています。

環境への貢献

太陽光発電の安定供給に貢献

北海道にある釧路町トリトウシ原野太陽光発電所では、当社グループ製のリチウムイオン電池を利用した太陽光発電システムを運用しています。

太陽光発電は自然条件(日照時間、気温など)の変化によって発電電力に急激な変動が生じることがあり、大量に太陽光発電の電力を電力系統へ接続した場合に系統電力の品質(電圧、周波数)を低下させる可能性があります。そのため、太陽光発電所を電力系統に接続する際には、発電電力の変動を平準化する蓄電池が必要となります。

人口増加や経済成長などによる世界のエネルギー需要の増加に伴い、限りある化石燃料に代わって再生可能エネルギーの利用拡大が求められています。太陽光発電や風力発電によるエネルギーを有効利用するためには、出力変動を安定化する蓄電システムが不可欠です。当社グループは、今後も高性能なリチウムイオン電池の発電分野への活用を促進して、再生可能エネルギーを利用した持続可能な地域社会の実現に貢献することを目指していきます。

写真:産業用リチウムイオン電池モジュールLIM50EN」シリーズ

産業用リチウムイオン電池
モジュール「LIM50EN」シリーズ

写真:釧路町トリトウシ原野太陽光発電所全景

釧路町トリトウシ原野
太陽光発電所全景

温室効果ガスの観測精度の向上

2018年10月に種子島宇宙センターから打ち上げられた温室効果ガス観測技術衛星「いぶき2号」には、当社グループ製の宇宙用リチウムイオン電池が搭載されています。「いぶき2号」は、世界中の二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスを正確かつ均一に観測することをミッションとしており、さらなる観測精度向上を目指しています。

多くの国では、気候変動に関する国際的な枠組みであるパリ協定に基づき、自国の温室効果ガス排出量を報告することが義務付けられています。そのため、地球全体を均一に測定可能な「いぶき2号」から得られたデータは、各国の温室効果ガス排出量の正確性を確認する科学的根拠としての役割が期待されています

今後も、当社グループの製品は、地球温暖化の抑制に向けた国際的な取り組みに貢献していきます。

出典元:宇宙航空研究開発機構(JAXA)

屋久島環境文化財団の活動の支援

株式会社 ジーエス・ユアサ バッテリー(以下、GYB)では、地域の環境保全への取り組みのひとつとして、屋久島環境文化財団への協賛を行っています。屋久島は1993年に日本の世界遺産第1号として登録された日本を代表する自然であり、当財団は人類の財産である屋久島の豊かな自然環境を保護するための活動や自然と人とが共生する地域づくりのための事業を行っています。

また、GYBは、2009年度より継続的に実施している「小学生ECO絵画コンクール」の金賞受賞者に屋久島への家族旅行を賞品として提供しており、小学生が屋久島の大自然のすばらしさを体験する活動も展開しています。当社グループは、当財団への支援を通じて、「生命の島」とも呼ばれる屋久島の自然保護への貢献や子供たちの環境教育を推進しています。

屋久島の豊かな自然環境

屋久島の豊かな自然環境
(写真提供: 公益財団法人 屋久島環境文化財団)

人づくりへの貢献

GSユアサ小学生ECO絵画コンクールの開催

株式会社 ジーエス・ユアサ バッテリーでは、次世代を担う子どもたちが地球環境に対する考えを絵画という表現方法を通じて人に伝える「GSユアサ小学生ECO絵画コンクール」を2009年度より開催しています。

子どもと家族が一緒になって「環境とは何か」を考えるきっかけとなることを目指し、今後も継続して同コンクールを開催していく予定です。

「GSユアサ小学生ECO絵画コンクール」の詳細はこちらをご参照ください

小学生への環境学習事業の開催

当社グループの京都事業所では、地域の商工会議所と協力して、京都市内の小学生を対象に環境をテーマとした授業を実施しています。本活動は、企業の環境技術を紹介する授業を小学校で行うことによって、小学生の環境問題に対する認識を深めることを目的としています。

2018年度は、「太陽光発電と蓄電池の役割」というテーマで、太陽光発電のしくみや環境への貢献について小学生に説明しました。身近な太陽光発電システムの導入例の紹介や蓄電池と組み合わせた太陽光パネルを用いた体験実習により、再生可能エネルギーである太陽エネルギーから電気を作るプロセスなどを学習しています。

当社グループは、今後も、未来を担う子供たちに対して環境保全に関する啓発活動を推進していきます。

写真:太陽光発電システムの学習風景

太陽光発電システムの学習風景

写真:太陽電池を用いた実習風景

太陽電池を用いた実習風景

劇団四季「こころの劇場」の支援

当社グループは、劇団四季と一般財団法人舞台芸術センターが主催する「こころの劇場」の京都府公演(全12公演)に協賛しています。「こころの劇場」は、生命の大切さ、人を思いやる心、信じあう喜びなど、人が生きていく上で大切なものを、舞台を通じて子どもたちの心に語りかけることを目的に、日本全国の子どもたちを学校単位で劇場に無料招待しています。

2019年9月にロームシアター京都で上演されたミュージカル『カモメに飛ぶことを教えた猫』では、8公演(午前と午後の2回を4日間)が行われ、京都市内のたくさんの子どもたちが観劇を楽しみました。当社グループではそのうち3公演(2日間)で従業員6名がボランティアとして参加し、当日の受付や会場誘導などの業務を支援しました。

今後も、劇団四季「こころの劇場」への協賛を通じて、未来を担う子どもたちに時を経ても変わらない大切なものを届ける活動を支援していきます。

写真:劇団四季ファミリーミュージカル

劇団四季ファミリーミュージカル『カモメに飛ぶことを教えた猫』より(撮影:上原タカシ)

写真:運営ボランティアの様子

運営ボランティアの様子

社会への貢献

宇宙開発利用に関する研究開発への貢献

当社グループの宇宙用リチウムイオン電池は、国際宇宙ステーション(ISS)に採用されています。ISSは、地上から約400km上空に建設された有人実験施設で、世界各国が協力して利用しています。

ISSの主な目的は、宇宙空間におけるさまざまな実験・研究による科学や技術の進歩であり、広範な分野にわたる研究・実験・観測の成果は、豊かな暮らしや産業競争力の向上などにつながります。宇宙開発を大きく前進させるための重要な施設であると同時に、世界各国が最新技術を提供して協同で運営する国際協力と平和のシンボルでもあります

ISSでは、生命維持のためのシステムをはじめとして、実験や観測装置などのすべての機器の電力が太陽光発電によって供給されています。しかしながら、1日に16回、地球の影に入るたびに発電が停止することになり、この間の電力は昼間に充電した当社グループの宇宙用リチウムイオン電池から供給されています。

当社グループは、今後も、高性能リチウムイオン電池の開発・製造を通じて、持続可能な社会の実現に向けた科学・技術の発展に貢献していきます。

出典元:宇宙航空研究開発機構(JAXA)

京都事業所周辺の交通安全

当社グループの京都事業所では、長年にわたって小学生の通学時の見守り活動を実施しています。交通事故を防止するため、小学生の登下校時には通学路での業務用車の通行を抑制するとともに児童への保護誘導を行うことによって、通学路の安全確保に努めています。また、2018年度に発生した大阪府北部を震源とする地震によるブロック塀の倒壊事故を受けて、事業所敷地を囲むブロック壁の安全点検を実施しました。点検結果に基づき、通学路に接する全長840mのブロック壁をフェンスに改修することで、通学児童や近隣住民の通行における安全性向上を図っています。当社グループは、今後も地域社会の健全な暮らしにつながる活動を推進していきます。

写真:外壁改修工事前(左)

外壁改修工事前

写真:外壁改修工事後(右)

外壁改修工事後

栄養不良状態にある乳幼児数を削減する地域社会プログラムへの参画

インドネシアでは、生後0〜59ヶ月の乳幼児のうち栄養不良状態にある割合が14.4%を占めています。また、インドネシアのカラワン県地域では、栄養失調を経験している生後0〜59ヶ月の乳幼児が270人も存在しています。

カラワン県に所在する海外グループ会社のPT GS Battery Indonesia (以下、PTGS)では、このような地域の社会課題への解決に貢献するために、栄養失調を経験している乳幼児の削減プログラムに2015年度から参画しています。本活動は乳幼児が十分に栄養を与えられるまで栄養補給食品を毎月提供していくもので、2018年度は2人の栄養失調の乳幼児に栄養補給食品を提供しました。

PTGSは、今後も、疾病や発育障害に影響を及ぼす可能性のある栄養不良状態の乳幼児を削減するプログラムに継続的な支援活動を実施していきます。

NPO団体との連携による海洋環境保全への取り組み

オーストラリアはマリンスポーツや釣りなどのレジャーが盛んな国ですが、近年は不法投棄などによる海洋汚染が深刻化しています。

同国に所在する海外グループ会社のCentury Yuasa Batteries Pty Ltd. (以下、CYBA)では、重要なマーケットの一つであるマリン市場の持続可能性を確保するために、CYBAが販売したマリン用蓄電池1個に付き1豪ドルを深刻な海洋環境を保全する活動を行うNPO団体に寄付する活動を実施しています。CYBAが支出した寄付金は、当該NPOの活動を支えるほか、地域社会に対する環境教育などの用途にも活用されています。

CYBAは、NPO団体などの幅広いステークホルダーと連携することで、地域の社会課題の解決に向けた支援を推進しています。

タイ拠点における地域貢献活動

タイ国に所在する海外グループ会社では、地域に密着した企業として、地域社会への貢献に向けた活動を推進しています。

Siam GS Battery Co. Ltd. (以下、SGS)では、6月から始まる雨季の前に事業所周辺地域を流れる河川を治水するための浚渫工事を行いました。タイ国の雨季の期間には短時間に多くの降雨量が発生して河川が氾濫することもあるため、当該地域に居住する従業員の生活や地域社会の経済に悪影響を及ぼす可能性のある状況を改善しました。

Siam GS Sales Co., Ltd. (以下、SGSS)では、地元警察と協力して安全運転を呼びかけるイベントを毎年実施しています。タイ国の交通事故による死亡者は、人口10万人当たり32.7人とアジア地域では最悪の水準(2016年度統計)であり、大きな社会問題となっています。SGSSは、自動車産業に携わる企業として、人々が安全に暮らせる地域社会への実現に向けた活動に取り組んでいます。

GS Yuasa Siam Industry Ltd.(以下、GYSI)では、近隣の小学校や寺院に対する清掃および寄付、LED化で不要となった蛍光灯の小学校への提供、学生向け工場見学会の開催、工業団地でのマラソン大会への協賛など、地域との交流を重視した活動に取り組んできました。また、事業活動に伴って環境中に排出される有害物質(鉛)の監視測定結果を地域代表者に定期的に報告するなど、地域社会との円滑なコミュニケーションを図っています。このような活動がタイ国政府から評価され、CSR-DIW Award※1の受賞やタイランド・ブランド・マーク※2の認定に繋がりました。

※1CSR-DIW Award:タイ工業省工場局(DIW)が持続可能な発展や地域社会に貢献する優れた事業活動を推進する企業に対して贈る賞

※2タイランド・ブランド・マーク:タイ国内で作られている製品・サービスの品質だけでなく、生産過程の信頼性や安全性、環境配慮、社会的責任などについても保証するマークで、一定基準に適合した企業をタイ国政府商務省国際貿易振興局が認定する制度

写真:河川の浚渫工事 (SGS)

河川の浚渫工事 (SGS)

写真:安全運転を呼びかけるイベント (SGSS)

安全運転を呼びかけるイベント (SGSS)

写真:CSR-DIW Awardの盾 (GYSI)

CSR-DIW Awardの盾(GYSI)