株式会社 GSユアサ(社長:村尾 修、本社:京都市南区。以下、GSユアサ)は、多摩都市モノレール株式会社(社長:河島 均、本社:東京都立川市。以下、多摩都市モノレール)殿から2,000kW出力の回生電力貯蔵装置E3 Solution System<イースリー ソリューション システム>を受注しました。多摩都市モノレール殿の日野変電所に設置され、2016年6月に運用が開始される予定です。

今回受注した回生電力貯蔵装置 E3 Solution Systemは、高入出力タイプの回生吸収用リチウムイオン電池「LIM25H-8」と大容量タイプの非常走行用リチウムイオン電池「LIM50EN-12」という2種類の蓄電池を搭載します。電車制動時に発生する回生電力を回生吸収用リチウムイオン電池に蓄え、電車の加速時に電力を放出することで電力をリサイクルし、省エネルギーを実現します。また、変電所停電時には駅間に停止した車両を最寄駅まで安全に退避させるため、非常走行用リチウムイオン電池から電力を供給し、鉄道の安全輸送に貢献します。

GSユアサのリチウムイオン電池は、大容量や高入出力など幅広い用途に対応が可能です。回生電力貯蔵装置をはじめ、大規模蓄電システム、ハイブリッドクレーンやAGV(無人搬送車)などの産業用途に広くご採用いただいており、またロケットや人工衛星などの特殊用途など様々な分野で使用されています。今後も、GSユアサグループは蓄電池を活用したシステムを普及させることにより、災害対策や省エネルギー社会に貢献してまいります。

1.システム容量
項目 定格容量 備考
双方向DC/DCコンバータ 2000kW 1000kWコンバータ×2台
回生吸収用リチウムイオン電池 74.88kWh LIM25H-8×26直列×4並列
非常走行用リチウムイオン電池 202.46kWh LIM50EN-12×16直列×6並列
※双方向DC/DCコンバータは東洋電機製造株式会社製です。

■2.システム構成図

■回生吸収用リチウムイオン電池「LIM25H-8」

■非常走行用リチウムイオン電池「LIM50EN-12」

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