GSユアサグループの株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー(社長:並河 芳昭、本社:京都府福知山市。以下、GYT)が開発・製造した電池が、三菱重工業株式会社(社長:泉澤 清次、本社:東京都千代田区。以下、MHI)殿と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:山川 宏、本社:東京都調布市。以下、JAXA)殿により開発されたH3ロケット試験機1号機に搭載され、種子島宇宙センターから2月中旬に打ち上げられる予定です。

H3ロケットは、我が国が宇宙への輸送手段を持ち続けるために、現在の基幹ロケットH-ⅡA/H-ⅡBロケットの後継機として、利用者視点で「使いやすさ」を追求し開発が進められてきた次世代の大型ロケットです。GYTは、試験機1号機への搭載に向けて2016年からH3ロケット向けに2種類のリチウムイオン電池と熱電池の開発を開始し、2020年にMHIへ納入しました。リチウムイオン電池は同ロケットの計測機器などに、熱電池は姿勢制御系機器などに電力を供給します。
また、試験機1号機で打ち上げられる先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)※1にもGYT製の宇宙用リチウムイオン電池※2が搭載されており、人工衛星が地球の陰に入って太陽光による発電ができない期間に、電力を供給します。

GYTは1970年代の日本の宇宙開発草創期より宇宙用電池を開発・供給しており、以降、現在まで酸化銀亜鉛電池、熱電池、リチウムイオン電池などの当社製品が日本の固体燃料ロケット・液体燃料ロケット、国内外の人工衛星に搭載されるなど、宇宙開発事業に寄与してきました。
今後も最高水準の性能・品質を持つ製品を、社会インフラ構築に重要な役割を果たす人工衛星と、人工衛星を輸送するロケットに搭載することにより、社会の発展に貢献してまいります。

※1 JAXAウェブサイト(https://www.jaxa.jp/projects/sat/alos3/index_j.html)を参照ください

※2 JAXAから委託を受けて開発しJAXAコンポーネント(JAXA研究開発部門が人工衛星に共通に使用される搭載コンポーネントやデバイスを開発し、JAXAデータベースに登録・開示する制度)に登録されている高性能宇宙用リチウムイオン電池です。「だいち3号」の製造元である三菱電機株式会社(執行役社長:漆間 啓、本社:東京都千代田区)殿に採用いただきました。

■1. H3ロケット

(提供:JAXA)

■2. H3ロケット専用リチウムイオン電池

■3. 先進光学衛星「だいち3号」

(提供:JAXA)

■4. 宇宙用リチウムイオン電池(セル)

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