壁掛タイプ10kVAのパワーコンディショナ「三相ラインバックαⅤ」を販売開始 ～業界最高クラスの変換効率でカーボンニュートラルの実現に貢献～

　株式会社 ＧＳユアサ（社長：村尾　修、本社：京都市南区。以下、ＧＳユアサ）は、中規模の自家消費型太陽光発電設備に最適な、JET認証^※1の壁掛タイプ10kVA出力のパワーコンディショナ「三相ラインバックαⅤ」の販売を2022年3月より開始しました。

　「三相ラインバックαⅤ」は、高い変換効率と強い耐久性能を備え、お客様のさまざまなニーズに対応可能なパワーコンディショナとして開発しました。最大変換効率は業界最高クラスの98.0％を達成し、年間発電量の最大化や、発電した電気を自家消費することでCO2排出量の削減に貢献します。加えて、高い耐塩害仕様と保守・メンテナンス機能の両立を実現し、停電時の自立運転機能を搭載しています。
　「三相ラインバックαⅤ」は従来機種のリプレースを考慮した上位互換仕様です。三相ラインバックαシリーズは2000年度から販売を開始した機種で、既に同シリーズのパワーコンディショナをご利用いただいているお客様にも配慮した設計です。

　ＧＳユアサは1993年から太陽光発電用パワーコンディショナを製造・販売しており、現在では4.5～250kWまで幅広いラインアップを取りそろえています。今後も、高品質な系統連系用パワーコンディショナを製造・販売することにより、再生可能エネルギーの利用の拡大とカーボンニュートラルの実現に寄与してまいります。

特長

1. 業界最高クラスの最大変換効率 98.0%
主回路変換素子にフルSiC-FET^※2を採用。変換効率97.0％、最大変換効率98.0％を達成。
2. 完全冷却ファンレスを実現
内部対流用ファンも含めた完全冷却ファンレスにより、故障率をさらに低減。
3. 国内最高クラスの保護等級
完全密閉構造により耐環境性能を向上。防塵・防水に関する保護等級はIP66^※3に対応。防塵性能は従来モデルよりさらに性能を向上。
4. 塩害地域での屋外設置が可能
設置可能な海岸からの距離が従来機種より向上し、外洋は海岸から200m、沖縄・離島は海岸から500mの場所に設置可能（ただし、潮風が直接あたらないこと）。
5．高い保守・メンテナンス機能を装備
液晶表示ディスプレイ（LCD）やLED表示機能を装備し、扉を閉めた状態でも運転状態の確認が可能。本体とカバーがボルトで固定されている一般的な耐塩害仕様のパワーコンディショナよりも保守・メンテナンスが容易。
6. 自立運転機能を搭載
単相2線101V 3.0kVAの自立運転出力回路を内蔵し、停電時でも太陽電池で発電した電力を特定負荷（照明やコンセント）に供給可能。自立運転出力は従来機種（出力1.5kVA）より容量を増強。
自立運転は「自動・手動」を選択して切り替えが可能。
7. 長期保証サービス
オプションで10年間（無償1年間＋有償9年間）の長期保証サービスを提供。
8. 充実した管理機能
遠隔監視制御機能や複数台のパワーコンディショナの一括設定機能に加え、ファームウェアの遠隔更新機能を追加。^※4

※1　一般財団法人電気安全環境研究所（JET）による、製品性能の第三者認証のことです。
※2　シリコンと炭素で構成される化合物半導体材料を用いた、損失が少ないスイッチングデバイスのことです。
※3　防塵・防水の保護等級を示す規格で、粉塵の侵入が完全に防護され、いかなる方向からの水の強い直接噴流にでも有害な影響を受けないレベルを示します。
※4　別売りのネットワークカード（NIC：Network Interface Card）が必要です。

販売目標

1,000台／年間

概要