株式会社 GSユアサ(社長:村尾 修、本社:京都市南区。以下、GSユアサ)は、北海道稚内市の「再生可能エネルギー地産地消モデル構築事業」の一環として、蓄電容量2MWhのリチウムイオン電池内蔵の蓄電システムを同市萩ヶ丘浄水場に納入し、2022年3月より運転を開始しました。

蓄電システムを導入することにより、風力発電の発電電力と需要家側の使用電力の過不足を補い、自己託送制度における系統電力の需給安定を実現します。自己託送制度を活用することによって、再生可能エネルギー(以下、再エネ)設備で発電した電力を点在する施設に供給することができ、再エネの有効活用と地産地消を実現できます。

一方、自己託送制度においては、再エネによる発電量と使用電力量を予想して、事前に送電量を計画しており、その計画値を逸脱した場合にはペナルティー料金が発生する仕組みとなっています。蓄電システムの導入により、計画値を上回って発電する場合は余剰電力を蓄電池へ充電し、下回って発電する場合は不足電力を蓄電池から放電することで、ペナルティー料金の発生を回避します。

今後もGSユアサは、蓄電システムの拡販を通じて電力の安定化に寄与してまいります。また、系統の調整力を担うことで、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて再エネのさらなる導入拡大に貢献します。

※自家発電設備を持つ企業や自治体などの団体が、発電した電力を同団体の別拠点に、一般送配電事業者の系統網を使用して供給するもの。

蓄電システムの特長

1.全セルの電圧監視、全モジュールの温度管理機能を搭載し、高い安全性を確保

2.ファンレスモジュール構造により故障率低減、交換部品点数の大幅な削減を実現

3.法令に合致した火災予防条例適合キュービクルを採用

4.寒冷地にも対応可能なコンテナシステム



GSユアサのサービス対応

常時全セルの電圧管理や故障監視を行い、システム全体の信頼性を担保しています。万が一の故障発生時は、既に構築されている全国サービスネットワークを活用し、お客様のご要請に対応します。



蓄電システムの概要

電池の種類リチウムイオン電池
容量(MWh)2
寸法(mm)/ 1コンテナW2,300×L9,000×H2,800
コンテナ数4

■稚内市の再生可能エネルギー地産地消モデル

■蓄電システムコンテナ外観

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株式会社 GSユアサ 産業電池電源事業部 電源システム販売本部 東京第三営業部 新エネルギー販売グループ
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TEL 075-312-1214