株式会社 GSユアサ(社長:村尾 修、本社:京都市南区。以下、GSユアサ)は、新たに公共産業用V2Xシステム「EVOXシステム」を発売しました。

 このたび発売した「EVOXシステム」は、太陽電池(PV)、産業用リチウムイオン電池「LIM50ELシリーズ」を搭載した蓄電システム「三相ラインバックマイスター」、EV用充放電器「VOXSTAR(ヴォクスター)」を組み合わせ、電気自動車(EV)と建物や電力系統間で電力を融通する自家消費型エネルギーシステムです。

 世界的な脱炭素化の流れを受け、日本では「2050年カーボンニュートラル」達成に向けて、再生可能エネルギーの積極活用、蓄電システムの導入、自動車の電動化などの取り組みが加速しています。また近年は、台風・地震・水害などの大規模自然災害が増加しており、公共施設の防災機能強化や、民間施設の事業継続計画(BCP)強化が課題となっています。

 「EVOXシステム」は、平常時は再生可能エネルギーの自家消費、再生可能エネルギーを100%使用したEVへの充電、EV充電時に生じるピークデマンドの削減など、エネルギーの有効活用が可能で、CO2削減にも貢献します。また、非常時には、EVに搭載された蓄電池、太陽電池、蓄電システムを活用し、施設の照明、コンセントなどの電灯負荷や、業務用空調などの動力負荷にも電力供給を行うことが可能で、防災機能強化やBCP強化に貢献します。

 GSユアサは今後も、「EVOXシステム」をはじめとした各種蓄電システムの販売を通じて、再生可能エネルギーの有効活用、防災機能やBCPの強化など、多様なニーズに応えてまいります。

【特長】
1.ゼロエミッション・モビリティの実現
太陽光発電でつくった電力をEVに充電することで、走行時CO2排出ゼロを実現します。太陽電池20kWの場合、1日あたり約400km走行分の充電が可能で、これによりEVを利用する際に排出するCO2を年間約9.5t削減します。

2.ピークデマンドの削減
EVを充電する際に生じるデマンドを蓄電池から供給することにより、電力基本料金の増加を抑えることが可能です。10kWのピークデマンドを削減した場合、年間約20万円相当の電力基本料金減額につながります。

3.レジリエンス機能の向上
非常時に、EVに搭載された蓄電池、太陽電池、蓄電システムから特定負荷に電力を供給することが可能です。照明、コンセントなどの電灯負荷や、業務用空調設備や搬送設備、給排水ポンプなどの動力負荷へ電力を供給することで、施設のBCP強化や地域の防災・減災に貢献します。

【概要】
1. 蓄電システム(PCS)「三相ラインバックマイスター」
連系運転出力三相3線202V 20kVA
自立運転出力三相3線202V 20kVA
単相2線101V 1.5kVA
直流電圧範囲0~650V
効率95.0%(最高効率96.5%)
外形寸法 W600×D800×H1900 mm
2. 産業用リチウムイオン電池(LiB)「LIM50ELシリーズ」
1直列あたりのセル数96セル
蓄電池容量1バンク17.6 kWh
2バンク35.3 kWh
3バンク53.0 kWh
外形寸法1バンク蓄電池盤 W680×D800×H1900 mm
入出力盤 なし
2バンク蓄電池盤 W680×D800×H1900 mm
入出力盤 W600×D800×H1900 mm
3バンク蓄電池盤 W960×D800×H1900 mm
入出力盤 W600×D800×H1900 mm
蓄電池盤火災予防条例適合品
3. EV用充放電器(EVPS)「VOXSTAR」
交流出力(EV放電時)三相3線200V 9.0kW
直流出力(EV充電時) DC400V 10kW
効率91.0%(最⾼効率92.0%)
外形寸法 W507×D675×H1750 mm

■VOXSTAR

■三相ラインバックマイスター

■システムイメージ

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株式会社 GSユアサ 産業電池電源事業部 事業企画本部 TEL 03-5402-5820

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株式会社 GSユアサ コーポレートコミュニケーション部 TEL 075-312-1214