GSユアサグループの株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー(社長:並河 芳昭、本社:京都府福知山市。以下、GYT)製の宇宙用リチウムイオン電池が、三菱電機株式会社(執行役社長:漆間 啓、本社:東京都千代田区)製の準天頂衛星初号機後継機に搭載されています。この後継機は内閣府の衛星で、2021年10月26日に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:山川 宏、本社:東京都調布市。略称:JAXA)殿の種子島宇宙センターから打ち上げられました。

準天頂衛星システム(みちびき)※1は米国のGPS衛星と一体利用することで、山間地や都市部のビル街でも高精度で安定した衛星測位サービス※2を実現し、自動走行分野をはじめ船舶海洋分野や物流分野など多くの分野で活用されています。
2010年に打ち上げられた準天頂衛星の初号機は、2017年に打ち上げられた2号機~4号機とともに4機体制で衛星測位サービスを提供しています。初号機後継機はこれらの役割を引き継ぐとともに、配信する測位信号の精度向上が期待されています。

GYT製の宇宙用リチウムイオン電池は、2000年代初頭に軌道上での宇宙実証が行われて以降、これまでに国内外の200機以上の宇宙機に搭載されてきました。その実績と、高真空の宇宙空間で長期間の運用に耐えうる性能が評価され、現在運用中の「みちびき」(準天頂衛星初号機)~「みちびき4号機」に続いて初号機後継機に採用されました。

GYTは1970年代の日本の宇宙開発草創期より宇宙用電池を開発・供給しており、以降、現在まで日本の固体燃料ロケット・液体燃料ロケット、国内外の人工衛星に搭載されるなど、宇宙開発事業に寄与してきました。
今後も最高水準の性能・品質を持つ製品を、社会インフラ構築に重要な役割を果たす人工衛星に搭載することにより、社会の発展に貢献してまいります。

※1 準天頂軌道の衛星が主体となって構成されている日本の衛星測位システム(衛星からの電波によって位置情報を計算するシステム)。宇宙基本法では2023年をめどに7機体制での運用を開始するとされています。(出典:内閣府 みちびきウェブサイトをもとに記載)

※2 GPSと同一周波数・同一時刻の測位信号を送信することにより、GPSと一体となって使用し、安定的な測位が可能となるサービス。(出典:内閣府 みちびきウェブサイトをもとに記載)

■1.準天頂衛星「みちびき4号機」

出典:内閣府 みちびきウェブサイト

■2.宇宙用リチウムイオン電池(セル)

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