株式会社 GSユアサ(社長:村尾 修、本社:京都市南区。以下、GSユアサ)の産業用リチウムイオン電池が、株式会社大島造船所(社長:平賀 英一、本社:長崎県西海市。以下、大島造船所)殿が2019年6月12日に運航を開始した国内初の完全バッテリー推進船の動力源として搭載されました。

大島造船所が建造した「e-Oshima」は、国内最大級の完全バッテリー推進船(全長35m、総トン数340t)で、海洋の旅客船としての営業は本船が国内で初めての事例です。蓄電池のみを動力源とするため、航行中、停泊中ともにCO2を排出しない「ゼロエミッション船」であることに加え、次世代IoT技術を採用した自動操船機能が実証的に導入されています。

本船のバッテリー推進システムにはGSユアサ製の約600kWhの大容量リチウムイオン電池が運航に必要な主電源装置として使用されており、リチウムイオン電池を多重に保護する管理装置を含めたシステムとなっています。GSユアサ製のリチウムイオン電池は、航行用の動力源以外にも通信・航海・無線機器、照明、空調など航行中の全ての電源に電力を供給するほか、船舶の省人化および安全性向上をもたらす自動運航技術の一翼を担います。

GSユアサはこれからも、クリーンエネルギーで地球環境へ貢献できるよう、産業用リチウムイオン電池の新たな用途の開発に取り組んでまいります。

※最大50人乗りで、大型バス1台と乗用車4台を同時に積載可能です。

「e-Oshima」のリチウムイオン電池システムの仕様

使用電池モジュール形式LIM50EN-12(12セルモジュール)
電池数量(セル)3,360(14モジュール直列×10並列×2ユニット)
定格容量(kWh)590.5(2ユニット)
公称電圧(V)622

■1.完全バッテリー推進船「e-Oshima」

■2.産業用リチウムイオン電池モジュール「LIM50EN」シリーズ

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