株式会社 GSユアサ(社長:村尾 修、本社:京都市南区。以下、GSユアサ)は、北海道北部風力送電株式会社が計画する「風力発電のための送電網整備の実証事業」における蓄電池システム建設工事の設計・調達・建設(EPC)業務を遂行する千代田化工建設株式会社から、大容量蓄電池設備設置工事を受注しました。
北海道北部風力送電株式会社が建設を予定する北豊富変電所(北海道天塩郡豊富町、2022年度稼働開始予定)に、世界最大規模※1の出力24万キロワット(240MW)・容量72万キロワット時(720MWh) ※2の蓄電池設備を2020年度から設置工事を開始する予定です。

※1:2018年8月31日現在 当社調べ
※2:電気自動車に換算すると4.5万台相当分

今回のプロジェクトでは、これまで培ってきた信頼性の高い技術力および長期間のサポート力が評価され、GSユアサのリチウムイオン電池設備が採用されました。この設備は、系統安定化に寄与します。
なお、同設備で使用するリチウムイオン電池(セル)は、車載用および産業用として豊富な量産実績を持つGSユアサグループの株式会社 リチウムエナジー ジャパンで製造いたします。

グローバル社会が抱える課題を解決するため、国連は2015年9月に持続可能な開発目標(SDGs)※3を採択しました。飢餓や貧困、気候変動など、世界規模の課題解決を図るために設定された目標を達成するために、すべての国々がSDGs達成に取り組むことが求められています。
GSユアサでは、提供する製品および事業活動が、SDGsをはじめとしたさまざまな社会課題の解決に貢献し社会に価値をもたらすことで、当社グループの企業価値もまた向上すると考えています。
今回のプロジェクトは、SDGsの目標の1つ「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」に貢献するものです。人口増加や経済成長に伴い、世界のエネルギー需要が増大しており、石油や石炭など限りある化石燃料に代わり、再生可能エネルギーの利用拡大が求められていますが、風力発電や太陽光発電によるエネルギーを有効活用するためには、出力変動を安定化する蓄電システムの導入が不可欠です。今後もこのようなプロジェクトを通じ、再生可能エネルギーの普及と持続可能な社会の実現に貢献するべく取り組んでまいります。

※3:SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字を取った言葉

今回納入するリチウムイオン電池の特長

高い信頼性を持つ内部抵抗の小さい高エネルギータイプの新型リチウムイオン電池を採用しました。
①蓄電池設備のコンパクト化と長寿命化を実現。
②変動吸収運転に重要な最適SOC※4管理が可能。
③充放電による発熱を抑え、エアコンの省電力化を実現。
④ファンレスモジュール構造により故障率低減、交換部品点数の大幅な削減。
⑤法令に合致した火災予防条例適合キュービクルを採用。

※4 SOC:State of Charge(充電率)。満充電状態を100%とした場合の残存容量の割合。

GSユアサのサービス対応

本システムは、24時間全セルの電圧管理や故障監視を行い、システム全体の信頼性を担保しています。また、万が一の故障発生時は、従来より保有している全国ネットワークを活用しお客様のご要請に対応します。

[この件に関するお客様からのお問い合わせ先]
 株式会社 GSユアサ 産業電池電源事業部 電源システム販売本部 東京第四営業部
 TEL 03-5402-5816
[この件に関する報道関係からのお問い合わせ先]
 株式会社 GSユアサ 広報・IR室
 TEL 075-312-1214