株式会社 GSユアサ(社長:村尾 修、本社:京都市南区。以下、GSユアサ)は、トルコ共和国にある持分法適用関連会社のInci GS Yuasa Aku Sanayi ve Ticaret Anonim Sirketi(本社:マニサ県。以下、IGYA社)に対して、現地パートナーであるInci Holding Anonim Sirketi(本社:イズミール)と共に、1億トルコリラ(約30億円※1)の増資を2017年4月28日に行いました。なお、この増資による出資比率の変更はありません。

今回の増資の主な目的は、新工場の建設(2018年末頃稼働予定)です。新工場では、今後、急激な需要の増加が見込まれる環境対応車(アイドリングストップ車)に適した当社最新技術を導入した電池を生産します。また、5年後を目標に、自動車用鉛蓄電池の生産能力を年間600万個体制(現在は400万個体制)に増強します。

GSユアサは、2015年10月の資本参加以降、IGYA社において当社の技術を投入した自動車用鉛蓄電池の製品化に順次取り組んでおり、2016年にはGSユアサブランド製品の生産を開始いたしました。また、トルコ周辺国への自動車用鉛蓄電池の販売力を強化するため、UAE(ドバイ)、ウクライナ(キエフ)、エジプト(カイロ)に駐在員事務所を順次開設します。これらの活動を通じ、当社グループとして未開拓地域の中近東・アフリカ・CIS※2・欧州地域へのさらなる拡販戦略を促進してまいります。

また、IGYA社のフォークリフト用鉛蓄電池事業は、2012年の事業参入以降、2016年末までにトルコ国内および輸出向けで累計、約66万セル(2.7万台相当)を販売しており、国内シェアはNo.1(約40%※3)を維持しております。IGYA社では、トルコ国内でのさらなるプレゼンス拡大と顧客満足度向上のため、イスタンブール市内にサービスセンターを開所(2017年5月)し、お客様との信頼関係を一層強化していきます。

GSユアサは今後も、IGYA社への支援を引続き行い、日本製品と同等の高性能・高品質な鉛蓄電池を中近東・アフリカ・CIS・欧州地域のお客様へ供給してまいります。

※1 適用換算レート:1トルコリラ=30円

※2 独立国家共同体(Commonwealth of Independent States)の略称。ソビエト連邦消滅時に連邦を構成していた諸共和国によって構成されたゆるやかな国家連合体。

※3 当社調べ

IGYA社の概要

1.社名Inci GS Yuasa Aku Sanayi ve Ticaret Anonim Sirketi
2.設立年度1984年
3.所在地トルコ マニサ県
4.代表者Cihan Elbirlik(Managing Director)、橋本 裕治(Deputy Managing Director)
5.資本金153,000,000トルコリラ(約46億円※1)(2017年4月末現在)
6.出資者Inci Holding Anonim Sirketi 50%、株式会社 GSユアサ 50%
7.事業内容自動車用、フォークリフト用および据置鉛蓄電池の製造・販売
8.従業員数648名(2017年4月現在)

■1.IGYA社(外観)

■2.IGYA社で生産している自動車用鉛蓄電池

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株式会社 GSユアサ 自動車電池事業部 拠点統括本部 事業推進部 第三グループ
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