GSユアサグループの株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー(社長:加藤 泰一郎、本社:京都府福知山市。以下、GYT)製のリチウムイオン電池が、2016年12月20日に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:奥村 直樹、本社:東京都調布市。以下、JAXA)殿により内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられたイプシロンロケット2号機と、同ロケットに搭載されたジオスペース探査衛星「ERG(Exploration of energization and Radiation in Geospace、愛称「あらせ」)」に搭載されています。

イプシロンロケット2号機には、JAXA殿からの開発要求を受けて、GYTが株式会社IHIエアロスペース(代表取締役社長:木内 重基、本社:東京都江東区)殿との契約により開発した「ロケット共通リチウムイオン電池」が搭載されており、ロケットの制御系機器などに電力を供給します。

また「ERG」には、GYTがJAXA研究開発部門殿からの委託を受けて開発した宇宙用リチウムイオン電池※1「JMG035」(35Ah)が搭載されており、衛星が地球の陰に入った時に電力を供給する働き※2をします。

GYTは特殊用途の電池や電源を開発・製造販売しており、海・陸・空(水深6,500mの深海から、上空36,000kmの宇宙空間まで)の特殊環境フィールドで、高性能かつ高品質な電池をお届けしています。

今後も高性能リチウムイオン電池の開発・製造を通じて、宇宙開発事業へ貢献してまいります。

※1 上記のほか、各種衛星の幅広い電力要求に対応できるように、JAXA研究開発部門殿からGYTが委託を受け「JMG042」(42Ah)・「JMG050」(50Ah)・「JMG055」(55Ah)・「JMG100」(100Ah)・「JMG110」・(110Ah)・「JMG150」(150Ah)・「JMG190」(190Ah)を含め、計8品種を開発しています。

※2 人工衛星は、太陽電池から供給される電力で稼働しますが、軌道上で衛星が地球の陰に入って太陽の光があたらない期間があります。この期間中、リチウムイオン電池が衛星の稼働に必要な電力を供給します。

ジオスペース探査衛星「ERG」へ搭載されたリチウムイオン電池の仕様

部品番号 JMG035
公称電圧(V) 3.7
容量(Ah) 35
寸法(mm)※3 W98×D37×H159
質量(g) 1,050
※3 寸法Hは端子まで(スタッドボルトは除く)

■1.イプシロンロケット(提供:JAXA殿)

■2.ロケット共通リチウムイオン電池

■3.ジオスペース探査衛星「ERG」(提供:JAXA殿)

■4.ERG搭載リチウムイオン電池「JMG035」

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