株式会社 GSユアサ(社長:村尾 修、本社:京都市南区。以下、GSユアサ)のアイドリングストップ車用鉛蓄電池(以下、IS車用鉛蓄電池)の最新モデルが、日産自動車株式会社(社長:カルロスゴーン、本社:神奈川県横浜市西区。以下、日産自動車)の5代目「新型セレナ」に採用されました。

日産自動車が8月24日に発売した「新型セレナ」は、最新の運転支援システム「プロパイロット」※1を採用するとともに、4代目セレナから引き続きS-HYBRID(スマートシンプルハイブリッド)システムを搭載しています。

S-HYBRIDシステムは、最適な鉛蓄電池を用いることで減速回生エネルギー※2を十分に受け入れることができます。その結果、長時間のアイドリングストップやモーターによるトルクアシストが可能となり、車両の燃費を向上させることができます。

GSユアサは2009年に初めてIS車用鉛蓄電池を市場に投入しました。それ以降も継続的に開発を進め、今回、採用された最新モデル「S-95」、「K-42」では、従来の始動用鉛蓄電池と比べて「回生充電受入性能」を約3倍、「耐久性能」を約4倍まで飛躍的に向上させています。今回の採用は、GSユアサのIS車用鉛蓄電池がS-HYBRIDシステムの高度なエネルギーマネジメントに最適と評価いただいたことで実現しました。

GSユアサはIS車用鉛蓄電池を国内・海外の拠点で生産販売しており、今回採用された日産自動車の「新型セレナ」をはじめ、各新車メーカーの多くの車両に採用いただいています。

今後さらなる技術革新およびラインアップ拡充を進め、世界的なIS車普及への対応を通じて、環境負荷低減とお客様の安心・快適なドライブに貢献してまいります。

※1 高速道路の単一車線内で、カーブ走行を含め、常に前走車との車間距離を保持しながら、追従走行を可能とするシステム

※2  ブレーキ制動時の減速時の運動エネルギーを、電気エネルギーとして回収すること。大きなエネルギーが得られるが、ブレーキ制動時間は数秒から10秒程度と短時間であるため、蓄電池には、短時間で多くの充電電流を受け入れる回生充電受入性能が要求される。

GSユアサ製IS車用鉛蓄電池の特長

1. 高い回生充電受入性能を実現

 負極活物質のカーボン添加技術、電解液への新規添加剤技術を採用

2. 耐久性能の飛躍的な向上を実現

 正極活物質の高密度化・劣化抑制添加剤技術、負極耳部の耐食性合金表面被膜処理を採用

「新型セレナ」に採用されたIS車用鉛蓄電池の仕様

製品名 S-95 K-42
公称電圧(V) 12 12
20時間率容量(Ah) 75 33
最大外形寸法(mm) W173×D260×H225 W127×D187×H227
質量(約kg) 19.5 9.5

■日産自動車「新型セレナ」

■ IS車用鉛蓄電池(左から「K-42」、「S-95」)

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