株式会社 GSユアサ(社長:村尾 修、本社:京都市南区。以下、GSユアサ)は、中規模の太陽光発電設備に最適な、壁掛タイプ10kVA出力のパワーコンディショナ「三相ラインバックαⅣ(形式:LBSJ-10-T3C)」の販売を10月より開始しました。
「三相ラインバックαⅣ」は、高い変換効率や強い耐久性能など、お客様のさまざまなニーズに対応可能なパワーコンディショナとして開発されました。主回路変換素子にはフルSiC-FET※1を採用し、変換効率96.5%、最大変換効率は業界最高クラスの98.0%を達成しました。また、筐体にアルミダイカスト※2を使用した筐体空冷技術を採用したことで冷却ファンレスを実現、塩害が懸念される地域への設置も可能となりました。さらには、停電時にも太陽電池で発電した電力を有効に使用することができる自立運転出力回路も内蔵しています。
GSユアサは1993年から太陽光発電用パワーコンディショナを製造販売しており、現在では4.5~250kWまで幅広いラインアップを取りそろえています。今後も、高品質な系統連系用パワーコンディショナを製造販売することにより、再生可能エネルギーの拡大に寄与してまいります。
※1 シリコン(Si)と炭素(C)で構成される化合物半導体材料で、損失が少ないスイッチングデバイス。
※2 溶かしたアルミニウム合金を鋳型に入れ、高圧を掛けて鋳造する方法。
【「三相ラインバックαⅣ」の主な特長】
1. 主回路変換素子にフルSiC-FETを採用
変換効率96.5%、最大変換効率98.0%を達成。
2. 冷却ファンレスを実現
筐体にアルミダイカストを使用した筐体空冷技術を採用したことで冷却ファンレスを実現、ランニングコスト低減に寄与。また、塩害が懸念される地域での屋外設置が可能。
3. 防塵・防水に関する保護等級IP56※3に対応
太陽電池架台への設置など、さまざまな環境下に設置可能。
4. 単相2線100V1.5kVAの自立運転出力回路を内蔵
停電時にも太陽電池で発電した電力を特定負荷に供給することが可能。
5. 優れた静粛性能を実現
冷却ファンを省き、スイッチング周波数を人間の可聴域を超える領域で設計したことにより51.2dBを達成。
6. 出力制御※4に対応
専用のネットワークカード(別売/2017年1月発売予定)を内蔵することにより出力制御に対応。
※3 防塵・防水の保護等級を示す規格で、粉塵からの保護と、いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けないレベルを示す。
※4 再生可能エネルギーの発電電力が増加したことで、電力の需給バランスが崩れるおそれがあり、需給バランスを保つ目的で電力会社が発電設備からの出力をコントロールする制度のこと。
【メーカー希望小売価格】
1,100,000円(本体のみ/消費税別)
【販売目標】
1,500台/年間
■「三相ラインバックαⅣ」

株式会社 GSユアサ 産業電池電源事業部 SE推進部
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