株式会社 GSユアサ(社長:村尾 修、本社:京都市南区。以下、GSユアサ)は、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー分野に使用でき、5,000回の充放電が可能なサイクルサービス用※1鉛蓄電池「SLR-1000」を発売いたしました。

太陽光発電などに使用される蓄電池は、非常用電源に用いられる据置鉛蓄電池とは異なり、毎日充放電を繰り返します。そのため、従来の鉛蓄電池では充電不足などの要因により、蓄電池の交換頻度が高くなるという課題がありました。 

今回発売した「SLR-1000」は、再生可能エネルギーおよび電力貯蔵システムなど、充放電を繰り返す用途のために開発された高性能電池です。

産業用電池のリーディングカンパニーとして、これまでGSユアサが長年培ってきた技術を結集し、当社従来品比2倍以上のサイクル寿命特性を備えた製品で、頻繁に充放電が繰り返される用途に最適な鉛蓄電池です。

 GSユアサグループは、太陽光発電と蓄電池を組み合わせて災害などによる停電時に電力を供給するシステムなど、再生可能エネルギーを有効活用できる製品を提供しております。今後も電力の変動吸収やピークカット、ピークシフトなどさまざまなニーズに柔軟に対応してまいります。

【主な特長】

1.5,000サイクルの繰り返し使用が可能です。(放電深度※2 70%、使用環境温度25℃、最大使用年数15年)

2.全ての端子を前面に配置しているため、施工や保守が容易です。(設置方向は横置きのみ)

3.設置効率に優れたユニット構造で、多段搭載でき、省スペース化が可能です。

4.大容量(1,000Ah/セル)かつ極めて安全性に優れた蓄電デバイスです。

【用途】

1.太陽光発電や風力発電システム

2.スマートグリッドやマイクログリッド

3.ピークカットやピークシフトシステム

4.電力環境の良くない地域における通信システム

※1 サイクルサービス用とは、充電と放電とを交互に繰り返して使用する蓄電池のこと。

 サイクルユース用蓄電池ともいう。

※2 放電深度とは、放電の深さを表す指標。パーセント[%]で表され、一般に次の式によって算出する。

 放電深度 [%] = 放電電気量[Ah] / 定格容量[Ah]

「SLR-1000-6」の概要
定格容量(Ah) 1,000 (10時間率※3) 質量(kg) 460
公称電圧(V) 12 外形寸法(mm) W1145×D495×H323
※3 時間率とは、充放電電流または容量を時間に関連した数値で表すための二次電池固有の指数。電流iで放電し、放電終止電圧(電池の放電を終了する所定の電圧)に至るまでの時間がt時間のとき、この放電をt時間率(t HR)放電といい、iをt時間率電流という。

■サイクル特性 (放電深度70%、使用環境温度25℃)

■「SLR-1000-6」の写真

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