2015年11月24日に、三菱重工業株式会社(本社:東京都港区。以下、MHI)殿と国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(本社:東京都調布市。以下、JAXA)殿により種子島宇宙センターから打ち上げられたH-ⅡAロケット29号機[高度化仕様]には、GSユアサグループの株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー(社長:関口 昌秀、本社:京都府福知山市。以下、ジーエス・ユアサ テクノロジー)製の大容量リチウムイオン電池が搭載されています。

高度化仕様のH-ⅡAロケット29号機は、エンジンが改良されたことにより従来よりも飛行性能が向上し、2段機体で宇宙空間を長時間飛行することができます。これにより人工衛星を静止軌道により近い軌道に投入することが可能となり、その分、衛星の燃料を節約できることから、衛星運用の長寿命化を実現できるようになりました。

これまでもH-ⅡAロケットの電子機器の電源として当社製のリチウムイオン電池が搭載されていましたが、29号機では2段機体のミッション時間延長に伴う必要電力量の増加に対応するべく、MHI殿とともにジーエス・ユアサ テクノロジーが新たに開発した、従来比約2倍の容量を持つリチウムイオン電池が搭載されています。(出展:三菱重工技報Vol.51No.4(2014))

ジーエス・ユアサ テクノロジーは、特殊用途の電池や電源を開発・製造販売しており、海・陸・空(水深6,500mの深海から、上空36,000kmの宇宙空間まで)の特殊環境フィールドで、高性能かつ高品質な電池を お届けしています。

今後も高性能リチウムイオン電池の開発・製造を通じて、宇宙開発事業へ貢献してまいります。

H-ⅡAロケット29号機[高度化仕様]に搭載されたリチウムイオン電池の仕様
構成 LFC 80 × 8セル
公称電圧(V) 28
容量(Ah) 80
寸法(W×D×H) 400 × 300 × 210 (mm)
質量(Kg) 23

■H-ⅡAロケット29号機[高度化仕様] (JAXA提供)

■H-ⅡAロケット29号機[高度化仕様]用リチウムイオン電池セル

■H-ⅡAロケット29号機[高度化仕様]用リチウムイオン電池モジュール

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