2014年10月7日に、三菱重工業株式会社(取締役社長:宮永 俊一、本社:東京都港区)殿および独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(理事長:奥村 直樹、本社:東京都調布市。以下、JAXA)殿により種子島宇宙センターから打ち上げられたH-ⅡAロケット25号機と、同ロケットに搭載されていた三菱電機株式会社(執行役社長:柵山 正樹、本社:東京都千代田区)製の静止気象衛星「ひまわり8号」には、GSユアサ グループの株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー(社長:関口 昌秀、本社:京都府福知山市)製の高性能リチウムイオン電池が搭載されています。前者のH-ⅡAロケット用電池はロケットの制御系機器などに電力を供給、後者の静止気象衛星「ひまわり8号」に搭載された電池は衛星が地球の陰に入った時に電力を供給する働き※1をしています。

当社は1998年から三菱電機株式会社殿と共同で人工衛星用リチウムイオン電池を開発してきました。

そして、当社製リチウムイオン電池は、2005年に打ち上げられた通信衛星「Thaicom4」※2で初めて商用衛星に採用され、それ以降多くの衛星に搭載されてきました。その実績を評価いただいた結果、このたび静止気象衛星「ひまわり8号」に採用いただくこととなりました。

当社は特殊用途の電池や電源を開発・製造販売しており、海・陸・空(水深6,500mの深海から、上空36,000kmの宇宙空間まで)の特殊環境フィールドで、高性能かつ高品質な電池をお届けしています。

今後も厳しい環境下でも高性能を発揮する電池や電源に特化し、その無限の可能性に挑戦してまいります。

※1 人工衛星は、太陽電池から供給される電力で稼働しますが、軌道上で衛星が地球の陰に入って太陽の光があたらない期間があります。この期間中、リチウムイオン電池が衛星の稼働に必要な電力を供給します。

※2 米国のスペースシステムズロラール社が、タイのシンサテライト社向けに製造した通信衛星です。

静止気象衛星「ひまわり8号」へ搭載された蓄電池の仕様
公称電圧(V) 3.7
容量(Ah) 50
寸法(W×D×H) 130×50×131(mm)
質量(g) 1510

■【写真】 1.H-ⅡAロケット25号機(提供:JAXA殿)

■2.ひまわり8号(提供:気象庁殿)

■3.ひまわり8号用リチウムイオン電池「LMG050」(三菱電機株式会社殿認定品)

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株式会社 GSユアサ 広報・IR室 TEL 075-312-1214