株式会社 GSユアサ(社長:依田 誠、本社:京都市南区。以下、GSユアサ)は、独立行政法人国際協力機構 (JICA) のBOPビジネス※1連携促進の協力準備調査※2に応募し、採択されました(JICA公示日8月15日)。

採択案件は、「エチオピアにおける家庭用小型ソーラー電源システムおよび携帯電話充電システム普及事業準備調査」であり、共同提案会社はマイクライメイトジャパン株式会社(本社:東京)です。

アフリカの地方農村は、電化率が20%未満であり、照明は灯油ランプ、調理は薪に頼っています。それらにまつわる事故として、乳幼児による灯油の誤飲、引火による火傷や火災、煙の吸引による肺炎などが挙げられます。また、原油価格の高騰により、灯油コストの負担も増加しています。これらの諸問題を背景とし、GSユアサでは、新規に開発した再生可能エネルギー関連商品を用い、JICAの支援のもと、エチオピアでの市場調査・事業化の検討を実施いたします。

GSユアサは、未電化地域における開発課題を解決するため、ソーラーパネルと自社の長寿命バッテリーを組み合わせ、LEDライトや携帯電話のUSB充電を提供できる機器を開発しました(商品名、AKARi SOLAR LIGHT KIT)。付属のLEDライトは、類似品の2倍以上の明るさになります。

さらに携帯電話および小型充電式電池(ニッケル水素電池)への充電、電子蚊取り器、小型ファンなどに適用が可能です。室内における灯油ランプや薪の利用を削減し、健康被害を除くとともに、電力インフラの不足を補いCO2を削減します。

また、同様にソーラーパネルとバッテリーを用いて、携帯電話の充電機能に特化した携帯電話充電システムを開発しました(商品名、moshi-moshi charger)。同国において、貧困層による「携帯電話の充電サービス」をビジネスモデルとし、収入および生活水準の改善に貢献します。

GSユアサは、今後も世界の未電化地域、停電多発地域で、蓄電池を中心としてニーズに合った製品を開発、生産して、生活水準の向上を支援してまいります。

※1・・・ 年間3000ドル未満で暮らしている貧困層 (BOP: Base of the Pyramid ) へのビジネス

※2・・・ 開発途上国でBOPビジネスを計画している法人の現地事業調査への協力支援金制度

■【製品名】 家庭用小型ソーラー電源システム 「AKARi SOLAR LIGHT KIT」

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