さらに、このハブボルトは車輪の回転の軸となるものなので、設置する位置が中心から少しでもずれたら正円での回転ができずにスムーズに走行できません。ハブボルトの交換は、さまざまな意味で「勇気がいる作業」です。それでも交換に踏み切ったのは、安全性へのこだわりと、技術スタッフ全員の協力があったから。ボディー担当、足まわり担当という境界はありません。「デトロイト号」復活のために、労を惜しまず知恵と技術を駆使する作業が全員の力で行われました。
走りをチェックすると同時に、歪みを修正したボディーがその衝撃でどんな影響を受けるのか確認する必要があります。また、紙を使った特殊な屋根も、これから専門家の修理の手が入る予定です。それに、いつまた想定外の事態が発生するとも限りません。「デトロイト号」が人々の前でその走りを披露するまで、スタッフたちの気が抜けない日々は続きます。 | |||||||||||||||||
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