「デトロイト号」が京の町を走っていたのは、1917年(大正6年)〜1946年(昭和21年)。後年にはガソリン車の輸入も増えてきますが、当時道路はまだ舗装されておらず、輸送手段として荷馬車も活躍している時代です。京の町を颯爽と走る「デトロイト号」は、人々に注目される存在だったのでしょう。その優美なシルエットから「源蔵さんのシルクハット」と呼ばれ、人々に親しまれたと伝えられています。 当時の様子が知りたくて、前回もご紹介したGSユアサの古い資料をもう一度見てみました。「デトロイト号」の英名はDETROIT
ELECTRIC BROUGHAM=電気馬車。確かに、ボックス型の車体は古い映画で見る箱馬車のようなシルエットです。