
京都市内のGSユアサ本社社屋から向日市にある京栄ニチユの整備工場へ。通常なら車で15〜20分の距離を、「デトロイト号」を乗せたトラックは、約1時間かけてゆっくりとやって来ました。ここは普段から電気車両を整備している工場で、復活のためにふさわしい環境が整っています。「デトロイト号」は、無事にドックインとなりました。「デトロイト号」を目の前に、テクニカルスタッフにも緊張が走ります。「ついに来たかという感動もありますが、それ以上に大変貴重なものをお預かりするんだという責任感の方が大きいですね。価値あるクラシックカーですし、島津源蔵氏が乗っておられたデトロイト号はこの1台しかありませんから」。そのため、社員でもそう簡単には「デトロイト号」に近づけないほど徹底したセキュリティを施し、万全の態勢で迎え入れられました。
まず綿密な調査を実施し、今後どのような修復作業を行っていくかが細かく検討されることになっています。