ポイント

ポイント

Vision 2035では、創業者のDNAやこれまでの100年で培ってきた知見を礎として、次の100年に向けて「革新と成長」を実現するために、「2035年のGSユアサのありたい姿」を示しています。
自動車電池事業(グラフ内の)は、利益率をさらに高めて利益を獲得し、成長分野への投資資金を確保します。車載用リチウムイオン電池事業(グラフ内の)は、2030年代半ばまでHEV用リチウムイオン電池が拡大しますが、その後は徐々に減少していく見込みです。バックアップ用を含めた産業電池電源事業(グラフ内の)は、社会インフラを支える役割として継続して需要が見込めます。
2035年・2050年に向けては、Hondaとの協業において「高容量・高出力なリチウムイオン電池」を開発し、BEV電池(グラフ内の)・再エネを中心とした常用分野(グラフ内の)に展開することで、「モビリティ」と「社会インフラ」の2つの分野を拡大していきます。加えて2035年ごろからは、これまで培った技術を活用し、社会に貢献する新しいビジネス(グラフ内の)を育てます。

現在の事業の姿と未来の姿

Vision 2035達成に向けた成長のイメージ

GSユアサのありたい姿へ

セグメント別目標

セグメント別目標

(注) 営業利益はのれん等償却前営業利益、営業利益率はのれん等償却前営業利益率です。

自動車電池事業アイコン

自動車電池事業

戦略

選択と集中による収益力強化

当社はアイドリングストップ(ISS)車用電池や欧州統一規格(EN)電池を他社に先駆けて開発するなど、高い技術力を誇ります。日本国内では、これまでの強みを生かしてシェアを維持するとともに、原材料価格の高騰を売価に適切に反映することで収益率の向上に努めます。海外では、地域ごとの選択と集中により収益力を強化します。アセアンなど当社シェアが高い地域では、高付加価値電池の販売を促進し、利益率向上に努めます。欧州では、需要拡大に対応し、補修向け鉛蓄電池やUPS用鉛蓄電池の販売拡大を図ります。加えて2021年度に連結化したトルコ拠点を活用し、成長が見込める中近東・北アフリカなどの未開拓地域へも戦略的な進出を図り、販売を拡大します。中国では、事業の抜本的な見直しを推進します。

地域別の戦略

地域別の戦略 イメージ図
産業電池電源事業アイコン

産業電池電源事業

戦略

常用分野(再生可能エネルギー分野)を事業の柱に育成

昨今の再生可能エネルギー分野の市場拡大を背景として、太陽光発電の自家消費や、再生可能エネルギーの出力変動の緩和に必要不可欠なESS(Energy Storage System)のニーズが高まっています。当社は車載用リチウムイオン電池事業で培った技術やノウハウを活用し、産業用リチウムイオン電池の開発・販売を一層推進します。また、バックアップ用などの非常用分野では、日本全国100か所以上のサービス拠点を活用した、長期安定稼働のための遠隔監視サービスを拡大し、収益力向上に取り組みます。

常用分野の戦略

再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、変動抑制や需給調整のための蓄電池の重要性が拡大しています。当社では、パワーコンディショナや蓄電池をパッケージとし、製品から施工、メンテナンスまでを一貫体制で提供できるAll in oneビジネスで、お客様への提供価値を高めるとともに、常用市場での存在感を高めていきます。

常用分野の戦略
Q
STARELINKサービスとは?

当社独自の遠隔監視技術と予測・予兆技術を駆使した保守サービスのこと。長期間使用される発電設備に必須である安定稼働と最適制御を維持するため、AIやDXを用いた予防保全サービスを提供しています。

解説図
車載用リチウムイオン電池事業アイコン

車載用リチウムイオン
電池事業

戦略

HEV用リチウムイオン電池の販売拡大・
BEV用リチウムイオン電池を事業の柱に育成

当社の強みを生かすことができるHEV用リチウムイオン電池の販売拡大により収益を拡大し、BEV用リチウムイオン電池にリソースを集中します。HEV用は日系自動車メーカーを中心に当面の需要拡大が予測されているため、生産能力を増強して対応します。BEV用リチウムイオン電池については、事業の柱へと成長させるため研究開発を加速します。

取り組み

BEV用の戦略

当社はHondaと高容量・高出力なリチウムイオンバッテリーに関する研究開発を行う合弁会社を持分法適用会社として設立します。この合弁会社における研究開発の成果と、BEC・LEJで培ったリチウムイオン電池の知見を活用し、GYグループ内でBEV用・ESS用リチウムイオン電池を生産します。モビリティ・社会インフラの両分野で幅広いお客様に対して供給し、社会のカーボンニュートラル実現に貢献していきます。2035年度には、20GWh超/年の生産能力を目指します。

BEV用の戦略 イメージ図
HEV用の戦略

当社では、2030年代までは日系自動車メーカーを中心にHEV用リチウムイオン電池の需要が拡大すると予測しています。そのためブルーエナジーでは、第六次中期経営計画期間中に生産能力を年間7,000万セルまで増強して対応します。

ブルーエナジーの売上高・営業利益の推移

ブルーエナジーの売上高・営業利益の推移 イメージ図
特殊電池およびその他事業

特殊電池およびその他事業

戦略

防衛産業の強化に伴う需要獲得

当社はこれまで、「深海」から「宇宙」までの極限環境で使用する高品質な蓄電池を開発・提供してきました。今後は防衛産業の基盤強化に伴う需要獲得と収益性の改善に取り組みます。また、次世代潜水艦用リチウムイオン電池の開発、航空機用リチウムイオン電池の需要増加に向けた対応を強化します。

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