People転職者インタビュー

リチウムイオン電池の
設計開発手法を進化させ、
世界が求める安全機能を実現する。

LIB技術開発センター 第三開発部 第二グループ
海津 優介(2018年入社)

鉄道制御システムの品質管理から
転職。
新しい開発に挑める環境に
魅力を感じた。

私は新卒で大手電機メーカーに入社し7年間在籍しました。その企業では、鉄道の制御システムの品質管理に携わり、システム検証から納入後のアフターサポートまでの全工程を手がけ、転職する直前には大規模なシステム開発案件の品質管理をメインで担当しました。しかしながら、私がもともと希望していたのは開発職で、機会をうかがっていたものの、品質管理部門から異動することは難しい状況でした。また、主担当ということもあり、多忙を極め、出張先での深夜残業や休日出勤が日常的でした。独身の頃はまだ許容できたのですが、結婚し子どもが産まれると、こうした環境で仕事を続けていくことが厳しいと感じ、転職することを決めました。

転職活動にあたっては、自分が培ってきた電気電子の知識が活かせること、家族のことを考慮し、転居の必要がない京阪神地域での企業であることを条件に探していました。GSユアサは、新卒の就職活動の際にも応募を検討したため以前から知っていました。リチウムイオン電池という、これから市場が大きく成長していく製品の将来性にも魅力を感じ応募しました。電池分野を手がけた経験はもちろんありませんでしたが、面接の際に「電池に関する知識よりも、新しいことに挑戦する意欲のある方を歓迎したい」と言っていただき、ぜひGSユアサでチャレンジしてみたいと入社を決意しました。

社内を巻き込み、国際規格に準拠した
リチウムイオン電池の
設計開発法を構築。

GSユアサに入社してから、私が担うことになったのは、国際規格に準拠した車載用リチウムイオン電池の設計開発方法を確立していくことでした。いま世界の自動車メーカーは、自動車に搭載する電池の安全性を確保するために、ISO26262やAutomotive SPICEといった国際規格に則った製品をサプライヤーに要求しています。私たちGSユアサも、これらの規格に準拠していくことは必須の課題であり、私が所属するチームはその重要な使命を担っています。

これらの国際規格に準拠するためには、細かく設定された数千に上る高いハードルの要件を満たし、且つそれらを試験によって実証していかなければなりません。十数冊からなる要件定義は難解で、それらの言わんとする本質を一つひとつ紐解きながら作業を進めました。また、要件には目標となる結果、達成すべき記述についてはありますが、そこに至るまでの方法や工程についての記載は一切ありません。これらの難しいミッションを、限られたリソースのなかで、どうすれば当社の仕組みを活かしつつ、要求されるレベルまで品質を向上させることができるのかという難題に取り組みました。
チームのメンバーと協議を重ね手法を考案し、業務を遂行するためには、他部門の上長クラスに説明会を開きレクチャーして、協力を仰がなければならない場面もありましたが、こちらの要求を理解し応えていただけます。入社してからこれまで、社内のコミュニケーションという面で苦労したことは一度もありません。

正しくマネジメントされた
企業だから、
未知の領域でも
思い切ってチャレンジできる。

GSユアサに転職して感じるのは、良い意味で正しくマネジメントされた組織だということです。上長は部下に目を配り、状況を把握し、過度な負荷がかからないよう業務計画を立て、達成すべき目標を明確に示してくれます。また、目標までの途中経過についても報告しあっているので、業務の進め方などについての相談やアドバイスを受けることができます。このマネジメントのおかげで計画的にプロジェクトを進められ、前職のように過度な負担を強いられることもなく、ワークライフバランスをしっかりと保ちながら効率的に業務を進めることができます。私は入社時、リチウムイオン電池に関する知識はほとんどありませんでしたが、こうしたマネジメントのもとで、未知の分野でも安心して業務に取り組むことができるのです。

こうして、他部門の方たちやチームメンバーの協力のもと、先日ようやく国際規格の認証を取得することができました。苦労して築き上げた仕組みが認められ、GSユアサのプレゼンス向上に貢献することができたことには大きな達成感を覚えました。しかしながら、認証を取得することがゴールということではなく、構築した仕組みを持続し、向上していくということが重要であり、今後はそこに力を注いでいくとともに、将来的にはこの経験を活かして、リチウムイオン電池そのものの開発にもチャレンジしてみたいと考えています。

※内容はインタビュー当時のものです。

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