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プロジェクトストーリー02
project storyプロジェクトストーリー 02

大規模蓄電池システムの開発

世界最大規模の蓄電池システムを納入し、
再生可能エネルギーの安定供給に貢献。※2018年8月31日現在 当社調べ

outline

再生可能エネルギーは温室効果ガスを排出せず、国内で生産できることから、日本では2030年までに主力電源化する計画だ。その再生可能エネルギーに欠かせないものが、蓄電池設備である。GSユアサでは、2022年度に北海道の風力発電向け大規模蓄電池システムを納入。再生可能エネルギーの普及とカーボンニュートラルの実現に貢献している。

chapter01 大規模蓄電池システムを受注し、
プロジェクトが始動。

発電量が自然の力に大きく左右される再生可能エネルギーにおいて、需要と供給のバランスを保つことは容易ではない。そこで、電力の安定供給に欠かせないものが、蓄電池だ。今回のプロジェクトでは、これまで培ってきた高い技術力および長期間のサポート力が評価され、GSユアサのリチウムイオン電池設備が採用された。それは、出力24万kw、容量72万kw時という、世界最大規模の蓄電池システムである。

大規模蓄電池システム

chapter02 蓄電池のコンパクト化と
低コスト化を同時に実現。

プロジェクトの完遂には、いくつもの障壁があった。中でも、蓄電池のコンパクト化と低コスト化は、一筋縄にはいかなかった。この2つの課題を解決するため、エネルギー密度を向上させた安価なセル、モジュールの開発がスタート。エネルギー密度を向上させることは、安全性の確保とは背反することになる。さまざまな角度からアプローチを行い、従来を超えるエネルギー密度を目指しながら、従来同等の安全性を担保できるバランスを、何度も材料や構造を変更して評価試験を繰り返し、追究した。加えて、コストを下げるために、部材の徹底的な見直しを行った。結果として、蓄電池のコンパクト化とコスト低減を実現した。

コンパクト化、低コスト化した蓄電池
図1.コンパクト化、低コスト化した蓄電池(モジュール)

chapter03 納入後の保守、運用においても
最高品質を追求する。

本プロジェクトは、納入がゴールではない。設置した330万個に及ぶセルを、20年間長期サポートすることもミッションだ。この規模になると、異常発生時に人手で検出することはほぼ不可能だ。また、異常が発生してから、現地に移動し異常確認していては、復旧が遅くなってしまう。そこで導き出した結論が、全セルを遠隔で24時間監視することだ。今まで蓄積してきた研究開発や、実験データを活用し、解析・診断機能を備えたクラウドシステムを構築し、長期運用をサポートする。

遠隔管理と人的管理の両面から長期的な安定稼働をサポート
図2.遠隔管理と人的管理の両面から長期的な安定稼働をサポート

next goal

本プロジェクトで得た知見を手に、
さらなる再生可能エネルギー普及に貢献する。

監視システムは今後、AI等を活用して解析・診断機能の向上を目指しており、蓄積された膨大なデータから異常故障の予兆検知機能などの仕組みを構築していく考えだ。
本プロジェクトを通して、GSユアサでは大規模蓄電池システムに関するさまざまな知見を得たことで、大規模蓄電池システムを提供する社内体制の構築に成功した。この経験を生かし、GSユアサは再生可能エネルギーの普及に貢献していく。