平成10年07月27日
このたび、YUASA(社長 大坪愛雄)は株式会社神戸製鋼所殿(社長
熊本昌弘氏)と共同で、カードサイズの携帯型オーディオ機器用に最適
な超薄型リチウムイオンポリマー二次電池を開発いたしました。 今回の開発の対象となった携帯型オーディオ機器は、日本電信電話 株式会社殿と株式会社神戸製鋼所殿が共同開発した「ソリッド・オーデ ィオ(仮称)」であり、半導体メモリを記録媒体としたカードサイズのオー ディオプレイヤーで、高音質で薄型、軽量で携帯性に優れ、次世代の オーディオ機器として大きな期待が寄せられています。この、ソリッド・ オーディオ(仮称)の薄型化の実現に、当社の厚さ1.3mmの超薄型 リチウムイオンポリマー二次電池の最適設計が大きく寄与いたしました。 当社では、将来のエレクトロニクス機器の小型・軽量・薄型化を予測し、 これに対応するために、世界に先駆けてポリマー固体電解質の研究と、 これを応用したリチウムイオンポリマー電池の開発を進めてまいりました。 その過程で1991年にカナダのハイドロケベック社との間で、ポリマー 固体電解質を応用した電池やコンデンサに関する特許、ノウハウを保有 する合弁会社ACEP INC,を設立し、ハイドロケベック社はUPS、EV用 などの大型電池を、当社はエレクトロニクス機器用の小型電池の開発を 推進してまいりました。 現在、市販されている液式のリチウムイオン二次電池では厚さの限界は 4〜5mmといわれています。 今回の超薄型リチウムイオンポリマー二次電池は、特徴である薄さと 安全性を最大限に発揮させて、ソリッド・オーディオ(仮称)用として開発・ 設計することにより機器の小型・軽量・薄型化を実現いたしました。 当社では、今回のソリッド・オーディオ(仮称)用電池の開発技術を基礎と して、携帯用OA機器をはじめ、今後のエレクトロニクス機器のそれぞれに 適合した超薄型リチウムイオンポリマー二次電池の開発を推進し、これから の時代に要求される、機器の小型・軽量・薄型化に大きく貢献してまいります。 |
製品仕様 |
リチウムイオンポリマー二次電池 |
リチウムイオンポリマー二次パック電池 |
詳細情報 |
リチウムイオンポリマー二次電池構造図 |
リチウムイオンポリマー二次電池とリチウムイオン電池の安全性比較 |
リチウムイオンポリマー二次電池の安全試験結果 |
電子機器の薄型化に期待される電池厚さの関係 |
携帯電話 | ノートパソコン | |
ネットワークオーディオ機器 (ソリッド・オーディオ) |
PDA | |
最大外寸(約):W85.4XH8.4XD54mm 質量(約):45g(バッテリー含む) |