2007年5月21日
株式会社 ジーエス・ユアサ パワーサプライ


音声警報付大形デマンド表示板で省エネ対策を推進し、
FOMA対応の遠隔監視も可能な
「デマンド監視装置 RMD501シリーズ」を新発売


  株式会社 ジーエス・ユアサ パワーサプライ(社長:依田 誠、本社:京都市南区)は、ビルや工場、施設などで使用する電気エネルギーを低減する省エネルギー対策に貢献し、電力使用量のピーク値を低減することで電気代の節約に効果を発揮する「デマンド監視装置 RMD501」を2007年6月1日より発売します。

 地球温暖化対策が必要とされる現代社会において、わが国の省エネ法ではビル、工場、施設などの事業者が国(各経済産業局)にエネルギー削減計画を報告することが義務付けられ、ISO14000でも環境報告が必要となっています。当社では2002年よりビルや設備機器の遠隔監視システム事業を展開、「POST−NET(ポストネット)」シリーズとして低圧絶縁監視装置やマルチ入力遠隔監視システムを開発・販売し、実績を上げております。本シリーズの1つであるデマンド監視装置もビルや施設などの環境対策や高度なメンテナンスの要求に対応した期待の大きな製品で、特に、2005年4月に投入した「監視表示板付デマンド監視装置 RMS301Dシリ−ズ」はデマンド監視装置本体の設置場所とは別の場所にデマンド表示板が取り付けられるので、電力管理者がいるオフィスで手軽に状態監視ができるほか、特定小電力無線機を使ってデマンド本体とデマンド表示板との信号接続がコードレスとなるため配線工事が不要なモデルもあります。従来品はデマンド値の計測データを遠隔監視で取得できるモバイルパケット通信機((株)NTTドコモのDopa)を内蔵し、集中監視を行うことができます。

 デマンド監視装置は環境対策や経済効果が期待でき、短期間での費用償却も可能ですが、その取付工事に手間がかかること、電力利用状況の表示板がないことにより具体的な省エネ対応ができず、保守会社様でのご利用にとどまっていましたが、本装置をより幅広い業種の事業者様にご利用いただくために、新モデルとして「RMD501」を今回開発しました。
 本製品は従来品の約4倍となるA4サイズと大形のデマンド表示板を採用、表示板は当社従来品より簡単に壁に掛けられるようになりました。表示板は建物や施設などの電力使用量を大形LEDで数値表示し、電力利用状況が常時把握できるほか、電力使用量の目標値との比を12段階のバーグラフで表示できるため、省エネの啓発やより具体的な省エネ対応が図れます。
  また、表示板は音声警報付きです。業務用の電力料金は電力会社との間で交わした契約電力値の範囲で使用することが原則となっています。電力料金はこの契約電力値に基づく金額(固定費)と、使用電力量に比例した金額との合計で算出されます。契約電力値を超えて使用した場合、次の1年間の契約電力値はその最大値に比例した固定費に使用電力量に比例した金額が加算されるため、電気代が高くなります。電力使用量の目標値以上になる可能性がある場合には事前に音声と警報ランプおよび接点端子で警報出力するため、エネルギーを使いすぎている状況が分かりやすくなり、省エネ対応がよりしやすくなります。
 さらに、デマンド監視装置本体とデマンド表示板との信号接続には電力線通信(PLC)が利用できるLANインターフェースを追加、特別な信号配線なしで利用できます。例えば地下の電気室と地上間のように、従来無線が届かなかった場所でも利用できます。従来品と同様、デマンドデータの遠隔監視は(株)NTTドコモのFOMA回線で対応可能です。取得したデマンドデータから日負荷曲線、月負荷曲線、年負荷曲線などの統計および報告データが作成できるソフトウェアもオプションで販売いたします。

 当社は「RMD501」の発売に先がけ、5月23〜25日に東京ビッグサイトで開催される「2007電設工業展」(主催:(社)日本電設工業協会)に本製品をはじめとする各種遠隔監視システムを出展いたします。

【用途】
●ビル、工場、施設などの電気受電設備における省エネ対策、電気代の節約
●電力使用量の計測および報告書作成支援(ISO14000対策)
●地球温暖化対策、省エネ対策用機器

【構成】
デマンド監視装置本体 電柱の配電線を建屋に引き込む際に取り付ける電力計量器に接続する装置
(デマンドパルス変換機含む)。
デマンド表示板 電力使用量を常時表示し、あらかじめ設定した電力使用量の目標値を超える
可能性がある場合に警報を出力する。

【特長】
1.現在の電力利用状況を分かりやすく見せる音声警報付大形デマンド表示板で簡単に省エネ
    従来品より大きなA4サイズのデマンド表示板は現在の電力使用量を大形LEDでデジタル表示する
      とともに、目標デマンド値との差異を12段階のレベルメーターで表示するので、電力使用量の現在の
      状況を分かりやすく表現している。
        また、電力会社が30分間の最大デマンド値を計測して電気代が課金されるが、デマンド監視装置は
      30分間の電力使用量の予想デマンド値を計算し、その予想デマンド値があらかじめ設定した目標デマ
      ンド値を超えそうな場合には事前に「デマンド警報」として音声とランプで警報出力し、ユーザーにすぐに
      伝える。表示板に付いている外部警報端子のデマンド警報出力接点を利用して空調機などの負荷を
      自動制御する機能を持つため、電力使用量のピーク値の最大値を下げることができ、電気代の節約が
      可能。

2.市販のPLCが使えるコードレス配線

        デマンド監視装置本体と表示板間の信号配線には、従来の特定小電力無線機だけでなく、コンセント
     に差し込むだけで利用できる市販のPLCが使えるLANインターフェースを追加した。通常、電力計量器
     の近くにデマンド監視装置本体を取り付ける際、既設ビル内の配線あるいは電柱と電気室間の配線など
     大がかりな工事が必要だが、特別な配線工事なしで手軽にデマンド監視装置を取り付けることができる。
     例えば、電力計量器とデマンド表示板とが建屋をまたがる場合には特定小電力無線機を利用し、電波が
     届きにくい地下と地上間などは市販のPLCを利用することができる。

3.デマンド計測データの取得やデマンド値を遠隔で設定可能
        モバイル通信機((株)NTTドコモ製FOMA)の内蔵機種の場合、デマンドデータ値やデマンド警報を
     遠隔で取得できる。併せて、デマンド警報レベル値の設定変更が可能で、警報発生時に電子メールで
     あらかじめ取得したアドレス先に警報メールを送信できる。オプションのソフトウェアで取得したデマンド
     データから、日負荷曲線、月負荷曲線、年負荷曲線の作成や、帳票作成が可能。
     

4.警報時に自動負荷低減制御が可能なデマンド警報出力接点付き
        デマンド監視装置本体とデマンド表示板に警報接点端子を装備。デマンド警報発生と同時に、空調機
     などの負荷を減らす制御を自動的に実施したり、警報に合わせて大形LEDやブザーを鳴らしたりする
     場合の接続用端子としても利用できる。接点出力の動作モードは3種類あり、ユーザーの目的に合わ
     せて利用できる。

【発 売 日】              2007年6月1日
【年間販売目標】          初年度2,000台
【参考販売価格】
本体装置と表示板 348,000円 本体装置と表示板(モバイル通信機能付き) 448,000円
<オプション>特定小電力無線機 一式
(推奨品 高速PLC通信装置 PLCアダプター BL−PA100KT 松下電器産業(株)製)
98,000円

【販売方法】         直接販売、販売店経由

【仕      様】
デマンド監視装置本体 デマンド表示板
外形寸法(mm) W:157×H:60×D:230 W:270×H:32×D:200
重  量(kg) 約1.2 約1
材  質 ABS樹脂 リサイクル対応品 ABS樹脂 リサイクル対応品

【写  真】
 「デマンド監視装置 RMD501シリーズ」(左)デマンド表示板、(右)デマンド監視装置本体

          

   
                 
[この件に関する当社担当部門]
 株式会社 ジーエス・ユアサ パワーサプライ インダストリー事業本部 RMS部(担当:梶村、石田、松島)
 TEL:075−312−0333 FAX:075−312−0444