2007年3月5日
株式会社 ジーエス・ユアサ パワーサプライ


CO削減・燃費向上に効果的な自動車用バッテリー技術を開発


  株式会社 ジーエス・ユアサ パワーサプライ (社長:依田 誠、本社:京都市南区)はこのたび、CO削減・燃費向上効果のある自動車用バッテリー技術を開発しました。

  当社はバッテリートラブルに遭遇するユーザーを少しでも減少させることがバッテリーメーカーの使命であると考え、「バッテリートラブル 0(ゼロ)」をポリシーとして、お客様の安心で快適なドライブをサポートできるように取り組んでおり、同時に、環境に配慮したバッテリーの開発・設計を推進しております。環境対応商品として、樹脂部品(電槽・ふたなど)や鉛部品に再生素材を積極的に活用した「New ECO.R(ニューエコ.アール)シリーズ」などを現在販売しておりますが、環境問題がますます深刻化する昨今、当社は環境問題の中でも特に地球温暖化を最も大きな問題の1つととらえ、温室効果ガス(CO)の削減を目標としたバッテリーの開発に注力しております。

  近年発売されている新車のほとんどが「充電制御車」です。「充電制御車」とは、燃費向上を目的に、走行状態とバッテリーの充電状態に応じて、発電状態(充電電圧)を制御し、エンジン負荷を低減させる車のことです。2005年度国内乗用車保有台数(軽四輪含む)約5700万台の約20%が「充電制御車」であると推定されます。

  当社は今後ますます増えていくものと思われる充電制御車に対応するバッテリー技術として、今回、バッテリー部品である極板への添加物バランスを最適化することにより、バッテリーの充電受け入れ性能を当社従来品比で約10%向上させたバッテリー技術を開発しました。当技術を採用したバッテリーを「充電制御車」に搭載した場合、当社従来品比で約2%のCO削減改善効果を発揮できます。第三者機関での試験により、当社従来品比で平均約2%のCO削減・約2%の燃費向上の効果があることが実証されました(国土交通省制定10・15モード)。

  今後、さらなる試験を経て、当技術を採用した新商品を2007年夏に発売することを予定しており、商品ご購入の際に環境面を重視されるユーザー様に、新たな選択肢を提供することが可能となります。

  当社は今後も開発・設計から販売まで一体となって環境に対する取り組みと「バッテリートラブル 0(ゼロ)活動」を推進してまいります。

【用語の説明】
 10・15モード…国土交通省が燃料の消費量や排出ガス量の測定のために定めた走行モードのこと。


   
                 
[この件に関する当社担当部門]
 株式会社 ジーエス・ユアサ コーポレーション 広報室  TEL 075−312−1214