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2005年4月14日
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可搬型燃料電池「YFC−1000」の開発に成功 |
株式会社 ジーエス・ユアサ コーポレーション(社長:大坪 愛雄)は、独立電源として、設置が簡単でかつ、安全で取り扱いが容易な可搬型の燃料電池システム「YFC−1000」を開発いたしました。 当社は、昨年12月13日から三重県鈴鹿市内で、安全性の高い低濃度メタノール水溶液を燃料に用いて、水素ガスに改質することなく、直接発電できる直接メタノール燃料電池(DMFC)を用いた出力1000VAの可搬型の独立電源システムについて実証試験を行ってまいりました。この実証試験で得られてきている知見をもとに、このたび最大1000VAの出力を取り出せる可搬型の直接メタノール燃料電池システムの開発に世界で初めて成功したものです。 当面は農業施設用電源や災害時の非常用電源の分野で、お客様のご要望にサンプル出荷で対応してまいります。そして、キャンプなど屋外用の電源をはじめ、遠隔観測機器用電源、ロボット用電源などの分野での需要開拓を進めていく予定です。 【特長】 1. 可搬型なので設置が簡単にできる。 2. スイッチを入れると、すぐに電気が取り出せる。 3. メタノール水溶液を用いて直接発電するため、メタノールを水素ガスに改質する装置(改質器)や 一酸化炭素除去装置などが不要であり、システムがシンプルなため信頼性が高い。 4. 燃料が液体であるため、その供給や貯蔵が容易である。 5. 低濃度(54%)のメタノール水溶液を燃料とするため、安全である。 【仕様】
【主な用途】 ・災害時非常用独立電源 ・遠隔観測機器用独立電源 ・ロボット用電源 ・農業施設栽培用独立電源 ・キャンプ用電源 【写真】 可搬型燃料電池「YFC−1000」 |
[この件に関する当社担当部門] 株式会社 ジーエス・ユアサ コーポレーション 広報室 TEL 075−253−3805 |