GSユアサグループの株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー(社長:加藤 泰一郎、本社:京都府福知山市。以下、GYT)が開発・製造した高性能宇宙用リチウムイオン電池(セル)が、国際宇宙ステーション用バッテリー(以下、新型ISS用バッテリー)に採用され、12月より国際宇宙ステーション(以下、ISS)への輸送が開始されます。

GYT製のリチウムイオン電池は、高エネルギー密度、長寿命であり、また高率充放電が要求されるISS運用に最適な設計の電池です。現在搭載されている電池と比較して、質量あたり約3倍の高エネルギー密度であることから、現在の48個のバッテリーと相当の能力を半数の24個で実現することができます。

この新型ISS用バッテリーは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:奥村 直樹、本社:東京都調布市。以下、JAXA)殿の宇宙ステーション補給機「こうのとり」にて、4回に分けてISSへ輸送されることが発表されています。(JAXA殿ホームページより http://iss.jaxa.jp/topics/2016/06/htv6_160602.html

GYTは特殊用途の電池や電源を開発・製造販売しており、海・陸・空(水深6,500mの深海から、上空36,000kmの宇宙空間まで)の特殊環境フィールドで、高性能かつ高品質な電池をお届けしています。

今後も高性能リチウムイオン電池の開発・製造を通じて、宇宙開発事業へ貢献してまいります。

ISS用リチウムイオン電池(セル)の特長

1.高いエネルギー密度

 現在ISSで使用されているニッケル水素電池と比較して、質量あたり約3倍の高エネルギー密度

2.長寿命

 満充電、完全放電を1サイクルとした場合、5000サイクル以上の利用が可能

3.高率充放電での利用に適した設計

 短時間でも十分な充電と高い出力性能を備える

ISS用リチウムイオン電池(セル)の仕様

公称電圧(V) 3.7
公称容量(Ah) 148
寸法(mm) W130×D50×H263
質量(g) 3,530
セル形状 長円筒形
※寸法Hは端子部を含まない

■手前右)GYT製のISS用リチウムイオン電池(セル)、後方左)新型ISS用バッテリーを搭載した曝露パレット

(JAXA提供)

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