平成16年2月19日

世界最高レベルの単3形高容量ニッケル水素電池
(AAC2400)を松下電池工業(株)と共同開発

 YUASA(社長 大坪 愛雄) は、世界最高レベルの高容量を有する単3形ニッケル水素電池(AAC2400)を、松下電池工業梶i社長 石田 徹)と共同開発いたしました。

 AAC2400ニッケル水素電池は、新規に共同開発した正極材料や負極材料を採用し、また電池設計を最適化することにより、世界最高レベルの高容量(min.)2230mAhを実現しました。

 当社は環境保全に貢献すべく、使い捨てになる一次電池から充電して繰り返し使用できる二次電池への代替を推進してきました。乾電池などの一次電池から二次電池への代替に障害となるのは充電に時間がかかることであり、この大きな障害となる充電時間の短縮に取り組んできました。本電池は、世界最高レベルの高容量を実現しただけでなく、業界トップレベルの急速10分充電(専用充電器で約50%充電)を実現し、乾電池のように手軽に使用できるようになりました。

 本電池は、正極材料として新規開発した活物質を用いるとともに、これまで主として急速充電用に開発した添加剤を加味することにより、正極容量アップと急速10分充電(専用  充電器で約50%充電)を同時に可能にしました。また負極に使用している水素吸蔵合金の組成を改良することにより、負極容量アップと耐久性向上を可能にしました。これらの改良とともに電池設計の最適化を行なうことにより、高出力・長寿命かつ低温特性・保存特性・安全性にも優れた、高信頼性を有する世界最高レベルの高容量を実現することができました。

 本電池の生産はYUASAの子会社である、ユアサテクノロジー社の天津工場(中国)が行ないます。

以上

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YUASA
本社広報担当 宮部、今川
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