平成14年11月26日

可搬型燃料電池"YFC-100"新発売のご案内

 YUASA(社長 大坪愛雄)は、安全で取り扱いが容易な可搬型の燃料電池"YFC-100"を新発売いたしますのでご案内申し上げます。
 当社は、安全性の高い低濃度メタノール水溶液を燃料に用いて、水素ガスに改質することなく、直接発電できる直接メタノール燃料電池(DMFC)を用いた、出力100Wと300Wの電源システムを世界で初めて開発し、昨年12月から実証試験行ってまいりましたが、このたび、この実証試験をもとに、100Wシステムの商品化に成功いたしました。
 詳細につきましては、下記のとおりですので、よろしくお取り計らいくださいますようお願い申し上げます。
 なお、今回の開発の一部は、経済産業省から地球環境保全関係産業技術開発促進費補助金を受け、(財)国際環境技術移転研究センター(ICETT:理事長 北川 正恭氏)との共同研究として、平成11年度から行ってきた研究開発の成果であります。


1.特長
 (1)スイッチを入れると、直ぐに電気が取り出せる。
 (2)メタノール水溶液を用いて直接発電するため、メタノールを水素ガスに改質する装置(改質器)や一酸化炭素除去装置などが不要であり、システムがシンプルなため信頼性が高い。
 (3)燃料が液体であるため、その供給、貯蔵が容易である。
 (4)低濃度のメタノール水溶液を燃料とするため、安全である。

2.主な仕様
 
最大出力100W
電圧DC12V
燃料メタノール水溶液
酸化剤空気
作動時間8時間
燃料タンク容量2リットル
寸法W350×L380×H420(mm)
質量25kg

3.主な用途
 キャンプ用電源
 災害時非常用電源
 遠隔観測機器用電源
 ロボット用電源

4.発売予定時期
 平成15年3月中旬

5.販売価格
 未定

6.販売計画
 初年度 100台、次年度 500台
以上

本件に関するお問い合わせは、下記までお願いします。

YUASA
本社広報担当 宮部、今川
072-686-6183