2001年2月21日
各位
会社名YUASA
(株式会社ユアサコーポレーション)
代表者名大坪 愛雄
本社所在地大阪府高槻市古曽部町2-3-21
(コード番号 6933)
問合せ先総合経営本部総務部長 福田 弘
(TEL 0726-86-6181)

中期経営計画に関するお知らせ

 経済のグローバル化、ボーダレス化により世界的規模での競争が激化する中、わが国経済は緩やかな回復基調にあるとされながらも、依然として構造調整の途上にあり、新連結会計制度を始めとする企業評価に係わるグローバルスタンダード化も急速に進んでいます。
 こうした環境変化に対処し、21世紀をメーカーとして生き残るための強靭な経営基盤を確立するとともに、株主、取引先、地域社会、従業員から信頼される企業を目指して、当社は、このたび2001年度から2003年度までの中期経営計画「アジアを軸としたグローバルサプライヤーへ」を下記の通り策定いたしましたので、お知らせします。

1.基本方針
 
(1)ユアサグループが長い歴史の中で築き上げた鉛蓄電池術を基盤とした鉛電池・電源システム事業に軸足を置き、収益を拡大する。
(2)アジア地域の生産拠点を活用した最適な生産体制を構築し、コスト競争力を高めることにより、着実に収益を確保できる体制を固める
収益の拡大
コスト競争力のあるアジア製品を、世界の市場で拡販し収益を拡大する。
コスト削減
・国内生産拠点の集約を行い、生産性の向上を図る。
・アジア地域の生産能力を増強し、コスト競争力を高める。


2.経営目標(連結)
 
 (2001/3) (2004/3)
 見通し 目標
ROE
当期利益
6.1%
20億円
7.5%
30億円
3.損益計画
 
【連結】(億円)
 2001/3(見通し)2004/3(目標)
売上高1,5001,650
営業利益5565
経常利益4554
当期利益2030


4.経営課題
 (1)アジア地域での鉛電池の生産能力増強により、コスト競争力を高める。
 1.アジア地域での生産品は価格競争力があるため、中国、インドネシア、タイ等の生産拠点に重点的に投資を行い、生産能力を増強する。
 2.産業用密閉鉛電池では広東ユアサ(中国、順徳市)、自動車用・二輪車用鉛電池ではインドネシアユアサ(インドネシア、ジャカルタ市)、天津ユアサ(中国、天津市)、タイユアサ(タイ、バンコック市近郊)等の生産能力を増強し、アジア地域、日本、ヨーロッパ等への拡販を図る。

 (2)新商品の開発
 1.リチウムポリマー電池
(携帯電話等の用途)
 2.マンガン系大容量リチウムイオン電池
(無人潜水艇、宇宙衛星用機器等の用途)
 3.ハイブリットEV電池用ニッケル水素電池
(ハイブリットEV、電動アシスト自転車等の用途)
 4.車載用高電圧(36V)鉛電池
(省燃費車への対応)
 5.直接メタノール型燃料電池
(次世代を担うクリーンエネルギーとして分散型家庭用電源等の用途)

 (3)財務体質の改善
  資産を持つ経営から、資産を極力持たない経営への転換を図る。
 1.有利子負債の削減
 2.遊休資産の売却等

以上