平成12年11月10日

海外事業の再編による
  米国子会社の産業用電池部門売却のご案内

YUASA(社長 大坪 愛雄)は、この度、米国法人Yuasa,Inc.の産業用電池部門を売却いたしましたので、ご案内申し上げます。
 当社は、現在、連結ベースでの経営効率を高めることを目的に、海外事業戦略の見直しを行っております。今後は、販売面で日本国内とのシナジー効果が期待できる事業を選択するとともに、低コスト生産が可能なアジア地域へ経営資源を集中投入していく方針です。
 Yuasa,Inc.は、1979年に二輪車用電池の生産を目的に米国で設立いたしました。1989年には現地企業から産業用電池部門を買収し、事業を拡大し、継続して参りました。二輪車用電池事業は、米国市場で業界トップの地位にあるとともに、日本国内市場への販売という観点からも、十分なシナジー効果をあげてきました。一方、産業用電池事業は、米国市場と日本国内市場で品質に対する要求水準が異なるため、販売でのシナジー効果が期待しにくい面があり、経営資源の選択という観点から売却を決定いたしました。
 なお、二輪車用電池部門につきましては、同社から分離して、当社の子会社として継続してまいります。
 売却資金は、アジア地域への設備投資資金として活用するほか、財務体質の健全性を確保するため、有利子負債の返済に充当することを計画しております。また、今回の売却に伴い、平成13年3月期の当社の連結業績は一時的に減少しますが、事業の選択と集中を進めることにより、中期的な業績回復に取り組む所存です。
 なお、売却および二輪車用電池事業の概要につきましては、下記の通りでございます。


1.売却の概要
 <売却会社>米国法人 Yuasa,Inc.の産業用電池部門
 <売却先>Yuasa,Inc.の現経営陣および モルガン スタンレー
ディーン ウィッター キャピタル パート ナーズ
 <売却額>181億円 (US$169百万)
 <売却益>125億円
 <売却時期>平成12年11月9日

2.二輪車用電池事業の会社概要
 <商 号>米国法人 Yuasa Battery, Inc.
 <資本金>268百万円 (US$2,500千)
 <本 社>ペンシルバニア州レディング市
 <代表者>ポール・マイケル・アラーマン(現 当社 非常勤取締役)
 <売上高>2001年度計画 72億円 (US$67,400千)
 <従業員>約330人
 <取引先>日系二輪車メーカー他
以上

本件に関するお問い合わせは、下記までお願いします。

YUASA
本社広報担当 福田、今川
0726-86-6183