1999年6月17日

大幅な省エネと設備費の削減を実現した
道路照明器具「RENO(レノ)シリーズ」を新発売




    日本電池株式会社(社長: 田中 千秋)は、このたび道路照明の主力製品として、大幅な省エネと設備費の削減を図り、地球環境に配慮した新型道路照明灯「RENOシリーズ」4種類8機種を開発し、6月21日より発売を開始いたします。

    社会を取り巻く環境問題が地球規模でクローズアップされている今、照明の世界でもより良い照明環境の実現を目指して大きく変化しつつあります。
    特に、一昨年のCOP3(地球温暖化防止京都会議)によるCO2の排出削減目標の設定や環境庁が策定した光害対策ガイドラインなどにより、社会環境に対応した照明器具の開発が望まれています。
    当社は、こうした時代の要請をいち早く取り入れ、照明器具の製品開発に取り組んでまいりました。

    今回発売する「RENOシリーズ」は、道路照明分野において、さまざまなニーズに対応した従来にない高機能製品です。本体にアルミダイキャストを使用し、三次元CAD設計による反射鏡を採用することにより、小型軽量化を図るとともに光学性能も大幅に向上しました。また、管型高圧ナトリウムランプ採用と、直線ポールの使用により設備費と電力費の大幅な削減が可能になりました。さらに、環境庁の光害対策ガイドラインに適合し、上方への光もれをカットして光害の大幅な低減を図るなど、経済的で効率的かつ環境に優しい理想的な道路照明を実現しております。

    なお、現在の道路照明には水銀灯が多く使われていることから、既設市場にも対応するため、水銀灯使用が可能な凸ガラスを採用したタイプも加え、シリーズの充実を図りました。


※製品名の“RENO(レノ)”とは…
Renovation(革新)、Environment(環境)、Opt(光)の造語で、“新しい環境と光”という意味を込めたネーミングとなっています。


【特  長】
1.光学性能の向上
 管型高圧ナトリウムランプに最適な三次元CADにより設計された高性能反射鏡の採用で、器具効率を約10% 向上(当社従来比)。高い路面均斉度を確保して車道を効率よく照明することができる。

2.環境に配慮した道路照明器具
 環境庁光害対策ガイドライン「あんぜん」に適合した道路照明器具で、上方の光もれをカット(上方光束比 0%)。また、従来のガラスグローブに代えて、平面強化ガラスを採用、ドライバーに対してグレア(眩しさ)を低減することができる。

3.管型高圧ナトリウムランプ採用で省エネルギーを実現
 管型高圧ナトリウムランプの採用により、蛍光水銀ランプの2倍以上の高効率を実現。これにより電力費で換算すると、400Wの水銀灯と比較して180Wで約54%、220Wで約59%の大幅な省エネルギーが可能になった。

4.設備費の低減と耐震性の向上
アルミダイキャストを本体に使用して、従来比で30%の器具軽量化が図れ、直線ポールを採用することにより、価格・運搬費・工費の大幅なコスト削減(対水銀灯400W比平均22%)と耐震性の向上を実現した。



【仕  様】
 適合ランプ高圧ナトリウムランプ 管型 110W〜360W
 本体材質アルミダイキャスト
 下面カバー平面強化ガラス
 塗 装 色ライトグレー(N7.0)
 重 量9.6Kg
 機種一覧別表のとおり


【発 売 日】  1999年6月21日

【販売目標】   初年度 5000台

【価  格】  商品一覧

型名適合ランプ適合ポールグローブ価格(円)
MR3500(2)高圧ナトリウムランプ 
110〜220W管型
アームタイプ平面強化ガラス63,000
MR3500(4)同 270〜360W管型
MR3510(2)同 110〜220W管型直線ポール
MR3510(4)同 270〜360W管型
MR3501(2)水銀ランプ
   200〜250W
アームタイプ凸型強化ガラス65,000
MR3501(4)同 300〜400W
MR3511(2)同 200〜250W直線ポール
MR3511(4)同 300〜400W



【写  真】

MR3510



MR3511




[この件に関する当社担当部門]
照明事業部市場開発室         TEL075−316−3073