1997年6月25日

ジーエス・イーイー株式会社

ネットワーク上で無停電電源装置の監視と管理が可能に
ソフトウェア「オンリネットVer.4」シリーズ新発売


 ジーエス・イーイー株式会社(本社:大阪市淀川区 社長 高橋 宏/日本電池株式会社と米国エキサイド・エレクトロニクス社の合弁メーカー)は、このたび肥大化したコンピュータ・ネットワーク上で、ネットワークに接続されたUPS(無停電電源装置)を簡単に監視し、運用を管理することのできるソフトウェア「OnliNet Ver.4」(オンリネットVer.4)シリーズ2モデルとUPS用ネットワーク接続アダプター「ConnectUPS」(コネクトUPS)1機種を開発し、7月1日から発売いたします。

 「OnliNet Ver.4」シリーズは、当社製UPS「POWERWARE PICO II」シリーズに対応するソフトウェアで、システム管理者がネットワークの稼動状況を一元管理できる統括監視用ソフトウェア「OnliNet Vista」(オンリネット・ビスタ)と、ネットワーク上の各コンピュータに常駐し、コンピュータにスケジュール管理などの運用機能を提供する「OnliNet Centro」(オンリネット・セントロ)の2モデルで構成されます。この2モデルと「ConnectUPS」との種々の組み合わせによって、システム管理者に対して、ネットワーク一元管理のための解析と解決を手助けする手段を提供いたします。
 「OnliNet Vista」は、統括管理用ソフトウェアとして、「OnliNet Centro」「ConnectUPS」の運用状況を常に監視し、また、「OnliNet Centro」の機能を遠隔操作することによって、ネットワークの稼動を一元管理することができます。また「OnliNet Vista」は、SNMP(Simple Network Management Protocol:ネットワークを簡便に監視管理するための標準規定)管理を行い、「ConnectUPS」が送信してくるMIB(Management Information Base:SNMPで管理するための基礎となるデータ)と「OnliNet Centro」が送信してくる管理データを監視します。監視するMIBは業界標準MIB(RFC1628)と独自仕様PowerMIBがあり、標準MIBについては他社製NMSにも対応します。
 「OnliNet Centro」は各種NMSに対してMIBデータを送信する一方で、コンピューターを無人で自動ON/OFFするスケジュール運転や、電源やUPSの稼動状況の監視、その他を行なうことが可能です。また、これらの機能を管理データとして「OnliNet Vista」に送信することで、「OnliNet Vista」から設定機能のリモート・コントロールも可能です。
 「ConnectUPS」は、当社製UPS「POWERWARE PICO II」シリーズ用SNMPアダプターで、コンピュータを経由せずUPSを直接ネットワークに接続させるためのオプション機器です。UPSの稼動データをMIB(標準MIBおよび独自仕様PowerMIB)として「OnliNet Ver.4」やその他のネットワーク・マネジメント・ソフトウェアに送信します。コンピュータを経由せずにMIBデータを送信するため、UPSがバックアップするコンピュータが何らかの事故や理由でハングアップしても、ホスト端末からUPSの稼動運用状況を監視することができます。また、通常コンピュータとUPSの接続はコンピュータのシリアルポートから通信ケーブルで接続しますが、「ConnectUPS」を使用することで、UPSからの停電信号などをネットワーク経由でコンピュータが受け取ることができます。これによって、これまで1対1の関係であったUPSとコンピュータの接続の、1対多数化が可能になりました。これまでコンピュータの運用制御にUPSを利用する場合、コンピュータと同数のUPSが必要でしたが、「ConnectUPS」を使用すれば、UPSの定格容量が許す範囲で何台ものコンピュータをバックアップしながら、各コンピュータの運用が可能になったのです。

[ この製品の用途 ]
 ソフトウェアと接続アダプターとの種々の組み合わせ、個々の機能によって:
ネットワーク上のコンピュータをバックアップしているUPSを監視し、各コンピュータのスケジュール運用や、シャットダウン、異常発生時のメッセージ送信内容などを管理することが可能。
SNMP管理を行うシステム管理者のための支援システムとして使用できる。
ネットワーク全体の運用状況把握や、各コンピュータやグループごとの制御一元管理ツールとして使用できる。

[ この製品の特長 ]
 「OnliNet Vista」
1. ネットワーク・マネジメント・ソフトウェア
2. 「OnliNet Centro」「ConnectUPS」の集中管理
3. 「OnliNet Centro」のリモートによるモニタリング、設定変更、再立上げ
4. 対応OS:WindowsNT、Windows95(順次その他OSへの対応拡張予定)

 「OnliNet Centro」
1. 「ConnectUPS」との併用でネットワーク上の複数コンピュータを管理
2. リアルタイム・モニタリング
3. コンピュータのスケジューリング
4. UPSの自己診断
5. SNMPデータ送信
6. 対応OS:WindowsNT、Windows95(順次その他OSへの対応拡張予定)

 「ConnectUPS」
1. 「OnliNet Vista」「OnliNet Centro」その他各種NMSに対応
2. 複数のコンピュータを負荷バックアップしているUPSのシリアルポートをシェア(本文参照)
3. UPS稼動状況のリモート監視
4. バッテリーテストなどのリモートコントロール
5. 10Base-T、10Base-2の2モデルを用意
6. 対応NMS(ネットワーク・マネジメント・ソフトウェア)
OnliNet Ver.4、HP OpenView、IBM NetView、SUN NetManager、 Novell NMS、他

[ 価 格 ]
「OnliNet Vista」¥19,800
「OnliNet Centro」¥39,800
「ConnectUPS(10Base-T用)」¥78,000
「ConnectUPS(トークンリング用)」¥148,000
「ConnectUPS(10Base-2用)」¥98,000

[ 販売計画 ]
「OnliNet Ver.4」
 2モデルあわせて
年間3,000本
「ConnectUPS」年間1,000台

[ 発売日 ]
1997年7月1日

[ 写真 ]

(OnliNet Centro画面サンプル)



(ConnectUPS)