2004年3月25日 |
業界初、リチウムイオン電池を搭載した交流無停電電源装置(UPS)を発売 |
日本電池株式会社(社長: 村上 晨一郎)は、このたび産業用リチウムイオン電池を搭載した交流無停電電源装置(以下、UPS)を業界で初めて開発、3月より発売いたします。 コンピューターをはじめとする各種電子機器は、私たちが快適かつ有益な日常生活を営んでいくためのバックボーンとして、今や必要不可欠なものとなっています。これら機器を安全かつ円滑に作動させるためには、障害を引き起こす可能性がある、あらゆる環境下から守らなければなりません。とりわけ停電など瞬時の電源ダウンに対し、極めて細心の注意を払うことが必要で、当社はこれらの対策商品として、各種UPSを開発、市場に供給してまいりました。 UPSは常に小型・軽量化が求められており、特に都市型の密集地域に設置する場合には、スペースの有効活用や床荷重の制限の問題から、小型・軽量化の実現が重要な課題となっております。当社は、より小型の半導体部品の性能向上や回路・構造設計の最適化でこれらのニーズに応えてまいりました。 しかしながら、半導体部品の性能向上や回路・構造の最適化だけで「小型・軽量化」の要求に応え続けていくのが次第に困難になりつつあります。この状況を打破し、ブレークスルーを実現するために、当社ではリチウムイオン電池搭載電源の研究開発を進めてまいりました。 リチウムイオン電池は、高出力、高エネルギー密度、優れたハイレート放電特性という既存の鉛電池では実現できない性能を持っており、蓄電池を含めたUPSで比較すると、鉛電池搭載電源に比べて格段の小型・軽量化が可能になります。 また、過充電・過放電に対する保護動作についても、UPS内ですべて自動的に行い、従来品と同等の扱いやすさを実現しております。 UPSには当社が長年の研究開発により大容量化、高信頼性を実現し、なおかつ十分な安全性を確保した産業用リチウムイオン電池「LIMシリーズ」を搭載しております。 【用途】 鉄道管理システム、コンピューターシステム、ビルシステム、交通管制システム、受変電設備 【当社既存UPSでの対応機種】 BIROS−Sシリーズ、BIROS−FUシリーズ 【特長】 1.小型・軽量 リチウムイオン電池の搭載により、従来搭載の鉛蓄電池(蓄電池盤)と比べて容積、質量を70〜 80% 削減し、大幅な小型・軽量化を実現した。 2.保護機能の内蔵 ・リチウムイオン電池に対する過充電保護、過放電保護およびセルバランス機能を内蔵。 ・充電保護に関しては監視装置のセル電圧監視機能と整流器の過電圧検出機能の二重系になって おり、十分な安全性を確保。 3.メンテナンスフリー セルごとの電圧監視とモジュールごとの温度監視機能を持ち、蓄電池の状態を常時監視する。 【発売日】 2004年3月 【価 格】 30kVA 5700万円 【販売目標】 初年度 30セット 【UPS用蓄電池モジュール仕様】
【写真】 1.リチウムイオン電池を搭載したBIROS−FUシリーズ ![]() 2.産業用リチウムイオン電池モジュール ![]() |
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