2003年2月26日
三洋電機株式会社
日本電池株式会社
ジーエス・メルコテック社の株式譲渡完了について |
2002年10月、三洋電機株式会社(以下、三洋電機)と日本電池株式会社(以下、日本電池)は、日本電池の子会社であるジーエス・メルコテック株式会社(以下、GSメルコテック)の発行済株式数の51%を三洋電機が譲り受けることで基本合意していましたが、本日2003年2月26日、株式の譲渡が完了しました。これに伴いGSメルコテックは、2月26日より「三洋ジーエスソフトエナジー株式会社」と社名を改め、両社の共同出資のもとに事業を行います。 三洋電機は、1964年にニカド電池の量産を開始して以来、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池を次々に量産化、リチウムイオン電池でトップシェアを保持するなど、小形二次電池のトップメーカーとして業界をリードしてきました。特にリチウムイオン電池では、国内拠点での生産のみならず、2001年からは海外拠点でも素電池の生産を開始するなど、供給能力の拡大を行っています。 日本電池は1993年に業界に先がけて携帯電話、PHSなどの移動通信機器を主たる用途とする角形リチウムイオン電池を開発し、1997年に三菱電機株式会社との合弁でGSメルコテックを設立、以来、携帯電話向けの薄型・高容量のリチウムイオン電池の分野で業容を拡大してきました。 高い容量と軽量・コンパクトさが特長のリチウムイオン電池は、主な用途である携帯電話やノートパソコンの市場の急速な拡大によって、1990年代後半より急激に需要が拡大してきています。現在では、小形二次電池のなかで最も大きい市場となり、用途市場の拡大に伴って、今後も市場規模の拡大が見込める電池です。しかし、最近、携帯電話等のモバイル機器のコンパクト化・高機能化が急速に進み、より一層の薄型・高容量化、そして高い信頼性が求められており、また近年、二次電池分野でも中国や韓国メーカーの追い上げが激しくなってきています。 このような市場環境のなか、三洋電機と日本電池は、両社の持つ技術を融合することによって技術開発のスピードアップを図り、ユーザーに望まれるリチウムイオン電池の開発が行えると考え、昨年10月に株式譲渡の基本合意へ至りました。本日、株式の譲渡が完了し、GSメルコテックは、三洋電機51%、日本電池49%の資本構成となり、社名を「三洋ジーエスソフトエナジー株式会社」と改めます。 今回の基本合意により、両社の生産技術や管理手法の融合により性能と信頼性を飛躍的に向上させ、三洋電機と日本電池のグループはリチウムイオン電池のトップメーカーとなり、その地位を磐石なものにしていきます。 ◆新会社の概要 1.社名 三洋ジーエスソフトエナジー株式会社 2.発足日 2003年2月26日 3.所在地 京都府京都市南区吉祥院新田壱ノ段町5番地 4.代表者 代表取締役社長 大内 仁(おおうち ひとし) (前 三洋電機株式会社ソフトエナジーカンパニーCRM事業部 副事業部長) 5.資本金 35億円 6.出資 三洋電機株式会社 51% 日本電池株式会社 49% 7.従業員数 240名 8.事業内容 リチウムイオン電池の製造・販売など ◆報道関係お問い合わせ先 三洋電機株式会社 戦略担当スタッフ コーポレート広報チーム TEL:06-6994-3546(大阪) 03-3837-6206(東京) 日本電池株式会社 経営企画部 広報グループ TEL:075-312-1214 |