2002年12月27日



トータル監視を目的としたゲートウェイ機能付
マルチ入力遠隔監視制御装置「POST−NET RMS501」を開発



 日本電池株式会社(社長:村上晨一郎)は、複数の機器をトータルに監視できることが特長のゲートウェイ機能付マルチ入力遠隔監視制御装置「POST−NET RMS501」を(財)関西電気保安協会(理事長:長屋誠一)と共同開発し、2003年1月10日より販売を開始いたします。

  遠隔監視システムは訪問点検回数や保守費用削減を目的に、点検が義務化されているような受電電気設備機器をはじめ、無人の機器などの保守市場で最近導入が進んでいます。 
  しかし、従来の遠隔監視システムは、通信のためのインフラは構築できるものの、遠隔監視内容は機器メーカーが提供する範囲に限られ、ユーザーが高額の設備投資をしても、その投資効率は極めて不十分になることが多く、通信維持費の高額化や通信トラフィック、遠隔監視制御システム自体のメンテナンス性などでまだまだ改善の余地が残っております。

  今回共同開発した「POST−NET RMS501」は、特定の機器だけを監視・制御するのではなく、中長期的にユーザーが必要とする機器にも追加対応できるようにして設備投資の効率化を図るとともに、通信維持費の面でも格段のコストパフォーマンスが得られるよう、データ圧縮技術などを活用しています。
  当社ではすでに電源機器の監視に組み込みタイプの遠隔監視システムを提供しておりますが、本装置は自社の機器以外への利用およびトータル監視の汎用化を目的として新たに開発したもので、本装置のトータル監視機能により、今後はユーザーシステム全体を手軽に監視制御でき、従来にない効率の良い、質の高い計測およびサービスを安価に実現できるようになりました。本装置の当社商品名「POST−NET」は、郵便のようにデータを手軽に送信・受信できる意味を含んでいます。
  また本装置は、アプリケーションソフトの変更により自社関連製品以外にも対応できる拡張性の高い機能を持っております。今回、(財)関西電気保安協会の保守業務の拡大に対応、本装置を利用した監視用アプリケーションソフトを同協会と共同で開発しました。同協会では「マルチモニター」の愛称で展開を予定しており、当社より製品をOEM供給してまいります。

【用 途】
  1.受電設備機器のトータル遠隔監視制御(電池監視、デマンド制御、温度制御、各種計測)
 2.マンションの給水、セキュリティトータル監視
 3.ホームセキュリティ
 4.ビル監視
 5.ビニールハウス管理、水道管理、その他、ほとんどの設備で対応可能

【特 長】
  1.トータル監視を支える豊富なインターフェイス(ゲートウェイ機能)
  2.遠隔監視制御装置自体も遠隔でメンテナンスでき、維持費用の削減が可能
  3.新開発のデータ圧縮機能により通信コストを削減
  4.モバイル通信((株)NTTドコモが提供するパケット通信「Dopa」)に対応し、信頼性の高い
      高速通信を実現し、通信モデム((株)NTTドコモ関西の「モバイルアーク」)ビルトイン方式で
      取り付けが簡単
  5.双方向通信による監視および制御機能
  6.停電検出および停電バックアップ機能により緊急対応も可能

【発売日】       2003年1月10日

【価 格】       149,800円(モバイルアークは除く)
            
【販売計画】      初年度 3,000台

【仕 様】
  外形寸法   W 310×H 150×D 95mm
  重量   約3kg
  内蔵電池の停電バックアップ時間   5分以上
  通信(モバイル用に組み込み)   Dopaモバイルアーク用ダイバーシティアンテナ付属

【写 真】
 ゲートウェイ機能付マルチ入力遠隔監視制御装置「POST−NET RMS501」
   


[この件に関する当社担当部門]
             経営企画部広報グループ  TEL 075−312−1214