2002年10月3日

三洋電機株式会社
日本電池株式会社


三洋電機株式会社と日本電池株式会社
三洋電機がジーエス・メルコテック社の株式を取得することで基本合意



三洋電機株式会社(以下、三洋電機)と日本電池株式会社(以下、日本電池)は、日本電池の子会社であるジーエス・メルコテック株式会社(以下、GSメルコテック)の発行済株式数の51%を三洋電機が譲り受けることで基本合意しました。

日本電池は1993年に業界に先がけて携帯電話、PHSなどの移動通信機器を主たる用途とする角形リチウムイオン電池を開発し、1997年に三菱電機株式会社との合弁でポータブル機器用リチウムイオン電池の生産販売を行うGSメルコテックを設立いたしました。以来、携帯電話向けの薄型・高容量のリチウムイオン電池の分野で業容を拡大してきました。GSメルコテックは、現在、リチウムイオン電池業界で高いポジションを占めています。

三洋電機は、1964年にニカド電池の量産を開始して以来、1990年にはニッケル水素電池、1994年にはリチウムイオン電池の量産を開始し、リチウムイオン電池でトップシェアを保持するなど、小形二次電池のトップメーカーとして業界をリードしてきました。高い容量と軽量・コンパクトさが特長のリチウムイオン電池は、主な用途である携帯電話やノートパソコンの市場の急速な拡大によって、1990年代後半より急激に需要が拡大してきています。これに伴って三洋電機では、国内拠点での生産増に加え、2001年からは海外拠点でも素電池の生産を開始するなど、供給能力の拡大を行ってきました。

リチウムイオン電池は、現在では小形二次電池のなかで最も大きい市場となり、更なる用途市場の拡大によって、今後も市場規模の拡大が見込めます。しかし、最近、携帯電話等のモバイル機器のコンパクト化・高機能化が急速に進み、電源として用いられる二次電池も薄型・高容量化、高い信頼性が求められてきました。また、近年、二次電池分野でも中国や韓国メーカーの追い上げが激しくなってきています。

このような市場環境のなかで、両社の技術を融合することにより、技術開発のスピードアップを図り、ユーザーに望まれるリチウムイオン電池の開発が行えると考え、今回の基本合意に至りました。今後、日本電池がGSメルコテックの全ての株式を取得した後に、GSメルコテックは三洋電機51%、日本電池49%の資本構成となります。

今回の基本合意により、両社の生産技術や管理手法の融合により性能と信頼性を飛躍的に向上させ、三洋電機と日本電池のグループはリチウムイオン電池のトップメーカーとなり、その地位を磐石なものにしていきます。


◆ご参考
【ジーエス・メルコテック株式会社概要】
  社名         ジーエス・メルコテック株式会社
  所在地      京都府京都市南区吉祥院新田壱ノ段町5番地
  代表者      代表取締役社長  林 謙佐郎(はやし けんざぶろう)
  設立         1997年4月24日
  資本金      101億円 (2002年9月30日現在)
  出資         日本電池63.3%、三菱電機36.7% (2002年9月30日現在)
  売上高      2001年度 273億9000万円
  従業員数   250人 (2002年9月30日現在)
  事業内容   リチウムイオン電池の製造・販売など

三洋電機株式会社ホームページ                  http://www.sanyo.co.jp
日本電池株式会社ホームページ                  http://www.nippondenchi.co.jp/
ジーエス・メルコテック株式会社ホームページ  http://www.gsmelcotec.com/


◆報道関係お問い合わせ先
  三洋電機株式会社 戦略担当スタッフ コーポレート広報チーム
   TEL:06-6994-3546

  日本電池株式会社 経営企画部 広報グループ
   TEL:075-312-1214