2001年2月19日
太陽光発電設備用太陽電池モジュールの 半田付け不良対策実施について |
日本電池株式会社(社長:田中 千秋)が納入した太陽光発電設備のうち、平成8年11月より平成11年8月に納入した設備に使用しているアストロパワー社(本社:米国デラウエア州)製太陽電池モジュールについて、内部の半田付け不良により、現在は正常であっても導体接合部が外れ、出力が低下する可能性のあることが判明しました。つきましてはご納入先に対して説明を行い、対象品の全数を改良品と取り換えることにいたしました。 対象ご納入先に対して、総力を挙げて対応いたします。 1.経緯および不具合の内容 弊社は太陽光発電の全体設備工事を一括受注し、これまでに約3000キロワットの 施工実績があります。太陽光発電設備に使用する太陽電池モジュールは太陽電池メー カより調達しておりますが、その一部にアストロパワー社製の太陽電池モジュールを 用いておりました。 この太陽電池モジュールは国際規格の特性、性能を満足しており、弊社においても その特性を確認後、設備に使用してまいりました。 平成12年6月から8月にユーザーから発電量が前年度に比べて低下しているとの 報告を4件受けました。弊社および製造元のアストロパワー社にて調査の結果、一部 の製品で使用中に内部の出力の導体接合部が外れたことが判明しました。なお、その 後現在までに、更に3件の出力低下の報告を受け、同様の不具合を確認いたしました。 2.調査結果 2−1.原因 非導通となった半田付け部の半田量が、他の良好な半田付け部に比べ 少ないことが判明しました。製造工程を詳細に調査した結果、半田付けの 管理が不十分なため製造ばらつきが生じ、初期特性は満足するが使用中に 非導通となったものです。 2−2.対象機種と納入先数 |
対象機種 | 対象太陽電池モジュール数 | ご納入先件数 |
アストロパワー社製 AP−140G AP−130G AP−70GD AP−100SF |
合計2979枚 (405.52kW) 2689枚 (376.46kW) 92枚 ( 11.96kW) 90枚 ( 6.30kW) 108枚 (10.80kW) |
個人住宅向け 57件 住宅以外 36件 |
3.今後の対応 3−1.顧客対策 お客様の信頼を損なわないために、ご納入先への対応を最優先に取り 組み、対象機種に関して全数改良品と無償にてお取り換えいたします。 @対象品のご納入先に今回の不具合の内容と今後の処置について説明 いたします。あわせて弊社ホームページ(http://www.nippodenchi.co.jp) にも掲載します。 A弊社サービス員により対象品の点検を直ちに行い、改良した太陽電池 モジュールとの交換工事を本年5月より実施させていただきます。なお、 点検中に不良のものが発見された場合は、速やかに応急的処置を行い ます。 3−2.再発防止策 弊社はアストロパワ−社の品質監査を行い、受入検査の強化を図りま す。 アストロパワー社は半田付け工程の改善と工程内および出荷検査の 強化を図ります。 4.本件専用のお客様のお問い合わせ先 フリーダイヤル 0120−502−205 (受付時間 月曜〜金曜 9:00〜18:00) |
[この件に関する当社担当部門] 経営企画部広報グループ TEL 075−312−1214 |