2007/07/24

常務執行役員研究開発センター長の押谷政彦が平成19年春の紫綬褒章を受章

 このたび、株式会社 ジーエス・ユアサ コーポレーション常務執行役員研究開発センター長の押谷政彦が「多年アルカリ電池の研究開発に努め、高容量ニッケル水素電池を開発した」功績に対し、平成19年春の紫綬褒章を受章いたしました。
 昨今話題のナノオーダー制御による活物質開発を押谷は1980年代後半にすでに行い、日本発のオリジナル技術として世界で初めて環境適合性に優れた高エネルギー密度な電極とそれを用いた高容量ニッケル水素電池を実用化し、その技術は1990年代の日本のポータブルエレクトロニクス機器の発展に大きく寄与しました。また、押谷の発明はそれまで外国技術の導入により成り立っていた日本の小形2次電池産業を欧州主導から日本主導へと転換させ、以降に続くリチウムイオン電池とともに、日本が世界をリードする電池産業へと成長する起点となりました。現在ではハイブリッド車に代表される日本が誇る環境技術や国内外のニッケル水素電池の基本技術として広く使用されており、これらの功績に対して今回の紫綬褒章受章となったものです。
 今回の受章に対し、押谷は「突然のことで驚いています。地球環境に役立つ電池をとの思いで、開発を進めてきましたニッケル水素電池が受章の対象となり大変喜んでいます。この褒章は私一人でなくニッケル水素電池関係技術者に贈られたものと理解しております。」とコメントしています。

                      
                   株式会社 ジーエス・ユアサ コーポレーション
                   常務執行役員研究開発センター長 押谷政彦